立命館大学客員教授の山本忠通 元国連事務次長との対談「未来のための協定と国際平和と安全保障」を開催いたします。ぜひご参加ください。
・日時:2024年1月28日(火)18:30-19:30
・形式:対面のみ
・会場:国連大学本部 2F レセプションホール
・言語:英語
・参加費:無料
・締切:2024年1月27日(月)15:00
国連は第二次世界大戦後、「戦争の惨害から将来の世代を救(う)」ことを目的に設立されました。しかし、ウクライナでの戦争やガザでの人道危機が続き、アフリカを中心に世界各地で暴力や紛争が続いていることから、国連が本来の使命を果たすための能力に対して、失望と信頼の喪失が広がっています。
その一方で、国連はその活動を拡大し、「一層大きな自由の中で社会的進歩と生活水準の向上」を促進する上で重要な役割を果たすことに成功してきました。環境の持続可能性や気候変動などの世界的な課題に取り組むと同時に、人権や個人の尊厳の向上にも努めてきました。「未来のための協定」は、国連が直面している現在の課題を的確に表現していると言えるでしょう。
今回の対談では、山本忠通 元国連事務次長がチリツィ・マルワラ国連大学学長とともに、国際平和と安全の維持における国連の役割と、現代の世界において国連が直面する課題について議論します。現在の紛争の進展に国連はどのように対処できるでしょうか。グローバル・ガバナンスや平和と安全保障の分野にとって「未来のための協定」はどのような意味を持つのでしょうか。そして、これらの重要課題に取り組む上で、国連と日本の双方に期待される役割として何が挙げられるでしょうか。
国連大学対談シリーズは、参加者との積極的な交流を目的としています。ご参加の皆さまは、対談中、また対談後のレセプションにて、講演者に直接質問することができます。レセプションでは、飲みものと軽食を用意しておりますので、意見交換や新たな人脈づくりの機会としてお役立てください。
本イベントは英語のみで行われ、日本語への通訳はございませんのでご了承ください。
また、ご参加の皆さまには、以下のイベント関連規約にご留意いただくようお願いいたします:
入場は無料ですが、こちらから事前登録が必要です(1月27日(月)15:00締め切り)。
また、ご入場の際には、本人確認ができる身分証明証の提示をお願いしておりますので、予めご準備をお願いいたます。
山本忠通 元国連事務次長は、現在、立命館大学国際関係学部客員教授として日本の外交政策や国際平和協力活動に関する学部および大学院の講義を担当しています。
山本教授は、外交官としての経歴も豊富で、外務省では広報文化交流部長、イラク復興支援等調整担当大使、北朝鮮核問題(廃棄・検証)担当大使、アフガニスタン・パキスタン支援担当特命全権大使など要職を歴任。また、駐ユネスコ大使、駐ハンガリー大使を歴任し、1990年代のカンボジア和平プロセスでは、クメール・ルージュとの交渉や、1993年のカンボジア民主選挙の実施を決定する国連安全保障理事会決議の起草に携わるなど、極めて重要な役割を果たしました。このほか、英国、フィリピン、米国の各大使館に勤務し、外務省経済局ではウルグアイ・ラウンドにおけるサービス交渉主席交渉官も務めました。
2016年3月から2020年3月まで国連事務総長特別代表(アフガニスタン担当)および国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)代表を務めた山本教授は、紛争地域における平和構築の取り組みに大きく貢献し、アフガニスタンでの活動に対してアシュラフ・ガーニ大統領からアラマ・サイード・ジャマルディン アフガン・メダルを授与されました。
外交官としての役割に加え、笹川平和財団や同志社大学などで客員研究員を務めるなど、学術や平和構築のイニシアチブにも積極的に取り組んでいます。
山本教授の詳細な経歴に関しては、 英語版のイベント情報ページをご覧ください。