本イベントは英語のみで行われ、日本語への通訳はございませんのでご了承ください。
国連大学はイラン・イスラム共和国大使館とともに、イラン・イスラム共和国副大統領で環境庁長官のマスメ・エブテカール氏による講演、「環境面での課題とチャンス」を開催いたします。
エブテカール博士は科学者、ジャーナリスト、活動家、政治家としてすぐれた経歴を持ち、イランでもっとも影響力のある人物の一人です。世界でも抜きん出た環境保全のリーダーの一人として、また、とりわけイランの女性が直面している社会的・宗教的制約に関する国民的対話を求めて積極的に発言する改革者として、高く評価されています。
この講演においてエブテカール博士は、とくにイランとさらに広く中東という、30年におよぶ紛争と政治不安によって環境資源や関連経済が甚大な被害を受けてきた地域の視点を通して、地球の環境問題とその対応策について取りあげます。博士は、健全な環境政策の立案において、平和、人権、国際対話の担うべき中心的役割について明らかにします。また、都市化と持続可能な都市環境政策に向けた取り組みについて、重要な見解を与えてくれるでしょう。
環境ガバナンス(とくに現在の中東の環境ガバナンス)と、その社会改革および国際協力とのつながりに関心をお持ちの方は、ぜひご参加ください。
入場は無料ですが、事前登録が必要です(4月2日締め切り)。参加のご登録は、左上のご登録ボタンからお願いいたします。
1960年、テヘラン(イラン)生まれ。エブテカール博士は1981年から1983年まで英字日刊紙「Kayhan International(カイハン・インターナショナル )」の編集長を務めました。また、女性の権利および市民社会の熱心な提唱者である博士は、1991年にはInstitute for Women’s Studies and Research(女性学研究所)を共同で設立しています。1992年には「Farzaneh Journal for Women’s Studies and Research(ファルザネ:女性学研究ジャーナル)」の責任者に就任し、1995年には北京で行われた第4回世界女性会議において、女性NGO連携オフィス長および国家委員会副委員長に選ばれました。その後、イラン女性NGOネットワーク委員長にも選ばれています。エブテカール博士は実験科学の理学士号、および免疫学の理学修士号と博士号を取得しており、1996年からテヘランにあるタルビアト・モダレス大学で教鞭をとっています。1997年から2005年まで、イラン初の女性副大統領兼環境庁長官の職を務め、2013年9月に同職に再任されました。2006年にテヘランに拠点を置く平和と環境センターを設立した博士は同年、国連環境計画(UNEP)から名誉ある「地球大賞」を受賞しました。