本イベントは英語のみで行われ、日本語への通訳はございませんのでご了承ください。
国連大学は、インドの国会議員であり国会外務常任委員会(Parliamentary Standing Committee on External Affairs)の委員長を務める、元国連広報担当事務次長のシャシ・タルール博士との対談「The UN at 70 — Still Relevant?(創設70周年を迎える国連-その妥当性を問う)」を開催いたします。
国際連合は、半世紀に及ぶ紛争、2度の世界大戦、数えきれないほどの内戦、およびホロコーストとヒロシマの恐怖で荒廃した世界によって、1945年に創設されました。国連は、20世紀前半の特徴をなす軍事同盟、勢力均衡による政治、および不信と敵意の蔓延に代わる国際法に基づいた代替案を示すべく、先見の明のある当時の政治家たちが考案した、新たな国際体制の要でした。
シャシ・タルール博士は、変遷する国連での29年間に及ぶ経験をもとに、デイビッド・マローン国連大学学長とともに、創立70周年を迎える国連の役割と妥当性、および将来の展望について話し合います。国連の構造と機能に対する米国からの批判に加えて、最近では、国連の最重要会議の場である安全保障理事会への参加を認められない新興国の不満も高まりつつあります。根本的な再構築とまでは言わずとも、改革を求める声が聞かれます。創設時とは劇的に変化した世界において、国連はいまだ妥当性を保っているのでしょうか?
国連大学対談シリーズは、ご参加の皆さまとの交流の促進を目的としています。すべての参加者は、対談中、また対談後のレセプションにおいて、講演者 に直接質問することができます。また、対談後に提供される飲みものとビュッフェ形式の軽食をとりながら、意見交換や新たな人脈作りの機会としてお役立てく ださい。
入場は無料ですが、事前登録が必要です(9月30日(水)締め切り)。
参加のご登録は、左上のご登録ボタンからお願いいたします。
シャシ・タルール博士は、著名な評論家でコラムニストであり、かつてインド政府で人的資源開発担当大臣と外務担当大臣を務めたほか、『最新作India Shastra: Reflections on the Nation in our Time(インディア・シャーストラ:現代インドについての省察))を含むフィクションとノンフィクションの15冊の著作を発表したベストセラー作家でもあります。タルール博士は29年間にわたって国連で活躍し、コフィ・アナン事務総長のもとで広報担当事務次長を務めました。
アナン事務総長の後任を決める投票ではインドの公認候補として推薦され、7人の対立候補の中で潘基文(パン・ギムン)氏に次ぐ票を獲得しました。インドに帰国してからは、インド国民会議派の代表として2009年の選挙に出馬し、ケララ州ティルヴァナンタプラムから国会議員に選出されました。2014年に再選を果たし、現在は国会外務常任委員会の委員長を務めています。
タルール博士の著作には、政治風刺文学の草分けである『The Great Indian Novel(ザ・グレート・インディアン・ノベル) 』(1989年)、古典的な『India: From Midnight to the Millennium (インド:ミッドナイトからミレニアムへ)』(1997年)、洞察的な作品『Pax Indica: India and the World of the 21st Century (パックス・インディカ:インドと21世紀の世界)』(2012年)、そして『India Shastra(インディア・シャーストラ)』(2015年)などがあります。タルール博士は、英連邦作家賞をはじめ、数多くの文学賞を受賞し、2010年には「New Age Politician of the Year(今年の新時代政治家)」として表彰されました。また、インドの政治家として他に先駆けてツイッターの使用を始め、2015年の時点で300万人のフォロワーがいます。
タルール博士は、22歳の時にフレッチャー法律外交大学院にて博士号を取得し、1998年にダボスで開かれた世界経済フォーラムで「明日の世界的リーダー」に選ばれました。また、海外在住のインド人に与えられる最高の栄誉であるPravasi Bharatiya Samman勲章を授与されました。
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国連大学 レセプションホール 2階