専門家と考える、海洋のサステイナビリティ

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  • 2017年5月8日     東京

    国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)は4月19日、国際シンポジウム「持続可能な開発目標(SDGs)への取り組み – 海洋のサステイナビリティを中心に」を開催しました。スウェーデンのヴィクトリア皇太子(SDGアドボケイト)を迎え、海洋の現状や、SDGs目標達成に向けた取り組みについて、発表や議論が行われました。

    開会に際し、あいさつしたデイビッド・マローン国連大学学長・国連事務次長は、海洋の目標をはじめとするSDGsの目標が相互に関連している点について述べるとともに、ヴィクトリア皇太子のこれまでの功績を紹介しました。

    続いて登壇したスウェーデンのヴィクトリア皇太子は、SDGs達成に向け、全力を挙げて行動する道徳的責任が全員にあり、私たちの日々の選択や消費者の力は、地球の未来に大きな影響を及ぼすと述べられました。

    基調講演では、ヨハン・ロックストローム ストックホルム・レジリエンス・センター所長が、地球のレジリエンスが急速に失われつつある中で、人と自然のつながりが薄れていると指摘しました。また、SDGsの17の目標を、「ウェディングケーキ」に例え、生物に関係する目標の上に、社会や経済に関わる目標が重なっていると説明し、ケーキの土台にあたる目標14「海の豊かさを守ろう」や目標15「陸の豊かさを守ろう」の重要性を強調しました。

    このほか、パネルディスカッションの様子や当日の講演資料などは、こちらをご覧ください。