ダニーロ・トゥルク博士、国連の過去と未来について語る

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  • 2014年5月2日     東京

    このビデオでは、ダニーロ・トゥルク博士が国連の過去と未来をテーマに、3つの主要分野である人権、安全保障、開発について、デイビッド・マローン国連大学学長と対談しています。

    トゥルク博士は主要な政治的転換の引き金となった人権の役割と、1990年代から2000年代にかけて人権ガバナンスの形成に国連が担った主導的役割、「人々の注目を集め、いっそうの変革を導くことのできる」人権団体の戦略的運営に対する現在の必要性に着目し、1970年代から今日までの世界の人権の重要な局面について解説します。

    開発に関して、トゥルク博士は世界的災害というイデオロギーから脱却し、世界の開発の状況が全体的に改善してきたことを認識する必要性を訴えています。また、国連が開発に対して2つの重要な貢献を行ってきたことも強調しています。その1つは資金調達で、今でも開発の推進に不可欠な原動力になっています。もう1つは開発の意味の概念化であり、これには、開発政策にこれまで以上に正確な情報を提供するために、国内総生産にとどまらないデータの収集と指標(ミレニアム開発目標など)を広く普及させたことがあげられます。

    トゥルク博士は平和と安全保障における国連の役割を考察して、集団安全保障という概念が国連と国連安全保障理事会の枠を超えて拡大し、世界のあらゆる規模の関係者との「高度な協調」が必要になっていることを明らかにしています。多くの場合、国連は主要当事者を和平プロセスに関与させることのできる唯一の希望とみなされますが、未来に向かう道は、国連とさまざまな地域的・準地域的な関係者との協力関係にほかなりません。