陸の豊かさも守ろう
人間と地球の繁栄は、陸上の生態系が健全に保たれているかに左右されます。地球の3分の1近くは森林で覆われており、陸上の動物、植物、昆虫の全種類の80%が生息していますが、過度の森林伐採と土地の劣化は、貴重な生物多様性と、農業従事者などの暮らしを脅かしています。土地へのダメージの回復は、気候変動に対処し、また貧困に終止符を打つ上でも不可欠です。
人間と環境の持続可能な関係を構築するため、国連大学は、生態系の変化と資源利用とにまたがる領域で調査を進めています。例えば、メコン川デルタ地帯での研究では、気候変動や塩水侵入による影響への対応として、地域の農家に農業方法の刷新を促しています。また、土地修復研修プログラムでは、途上国の学生に対し、土地の劣化や砂漠化、土壌の回復、持続可能な土地の管理について実践的な教育を提供しています。