フルタイムでの仕事と博士課程の研究の両立を希望するフェローを支援するため、ガバナンスおよび政策分析(GPAC²)の博士号を取得できるデュアル・キャリア研修プログラムを用意しています。研究・分析スキルを強化する本研修プログラムのGPAC²フェローは、オランダのマーストリヒトにある国連大学マーストリヒト技術革新・経済社会研究所(UNU-MERIT)および同大学院ガバナンス研究科において、刺激にあふれ、挑戦しがいのある研究コミュニティに参加することになります。
GPAC²は、フルタイムまたはパートタイムの仕事を持つ専門家や研究者のニーズに対応し、使える時間を活用することで、キャリアと博士号取得を両立させることが可能です。本プログラムは、政策の分析および設計に不可欠な理論やスキルに関し、高度な研修を提供することを目的としています。参加者は、同大学院の研究テーマの1つに合致する研究に重点的に取り組むことになります。主要講師を務めるのは、政策分析のほか、ガバナンス、社会的保護、移住、成長と開発、テクノロジーとイノベーションなどの関連分野で最先端の研究に携わる学者です。
GPAC²の博士号を取得できるデュアル・キャリア研修プログラムの指導は英語で行われ、1年目は3つの研修ワークショップ、その後は年2回のワークショップが実施されます。
「ガバナンスと政策分析」専攻と「テクノロジー、イノベーション、開発の経済学」専攻
国連大学マーストリヒト技術革新・経済社会研究所(UNU-MERIT)のマーストリヒト大学院ガバナンス研究科(MGSoG)では、同研究所の幅広い専門知識を活用し、2つの専攻を用意しています。GPAC²プログラムの1年目は、「ガバナンスおよび政策分析」と、「テクノロジー、イノベーション、開発の経済学」のいずれかに重点的に取り組むことができます。いずれの専攻を選択しても1年目の基本科目に大きな違いはありませんが、専攻科目は異なります。プログラム要件はすべて、両専攻共通です。
雇用されていることが応募の必須条件
GPAC²研修プログラムは、通常の博士課程とは異なります。GPAC²フェローは博士号を取得するために研修に参加するものの、正規の博士課程フェローとは見なされません。雇用されていることが、本研修プログラムに参加するための必須条件です。GPAC²の参加者は、自営業であるか、企業または公的機関に雇用されており、したがって独自の収入源を持っている必要があります。MGSoGがGPAC²参加者を雇用したり、本プログラムへの参加または研究の対価として給与や奨学金を支払ったりしないため、GPAC²フェローは大学の職員ではなく研修参加者として在籍することになります。
GPAC²フェローが博士課程を取得するためには、論文を提出し、正規の博士課程の参加者に求められる基準と同じ条件を満たす必要があります。つまり、フェローはRegulation governing the attainment of doctoral degrees(博士号の取得に関する規則)を遵守する必要があります。学習課題、研究および本プログラムの進め方に関しては、プログラム開始時に詳しい説明があります。
GPAC²研修プログラム
研修プログラムを修了し、博士論文計画書を提出すると、フェローは以下を所持・授与されることになります。
求める学生像
国連大学マーストリヒト技術革新・経済社会研究所(UNU-MERIT)および同校のガバナンス研究科は、さまざまなバックグラウンドと経験を持つ研究者の参加を歓迎します。私たちは、成績優秀で、職業経験またはボランティア経験を持ち、学術研究と関わりがあり、政策分析に特別な関心を持ち、修士号を保有するフェローを募集しています。多様な文化と専門分野を持つ、世界中のフェローを歓迎します。本プログラムは、さまざまなバックグラウンドが相乗効果を生み出すように構成されています。
GPAC²プログラムの参加者は外部での仕事を抱えていることから、博士号の研究に割ける時間はそれほど多くありません。参加者の雇用主が時間を割り当て、(データや支援、関連業務を与えることなどによって)研究を業務に組み込むことを許可し、候補者を支援することが理想的です。
応募方法を含む詳細情報はこちらのウェブサイトをご覧ください。