沖上級副学長、Venture Cafe TokyoにてSDGsの重要性を語る

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  • 2020年2月18日     東京

    国連大学の沖大幹上級副学長は2月6日(木)、虎ノ門ヒルズで開催されたVenture Cafe Tokyo のトークイベントにゲストして登壇し、国連の持続可能な開発目標(SDGs)とその達成における民間セクターの重要性について話しました。

    SDGsは、2015年9月に国連で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中核として掲げられ、17の目標と169のターゲット、さらに232の指標があり、より良い将来を実現するために先進国および開発途上国を含めた全世界で取り組むべき目標とされています。世界12ヶ国に14の研究所を抱える国連大学では、水やサステイナビリティ、経済開発、ジェンダーなど、SDGsの全ての分野に関わる研究と政策提言、教育に取り組んでいます。

    沖上級副学長は、当日参加した起業家、スタートアップや企業の関係者、そして学生などを前に、各目標を個別に見るだけではなく、まずは2030アジェンダを読み理解した上で、一人一人が考え行動することが重要であると語りました。

    「2030アジェンダは、私たちが2030年までにどのような世界をつくりたいのか、その思いが書かれているものであり、SDGsはあくまでその達成のためのコミュニケーションツールです。特にその中心となるのが、貧困撲滅、尊厳やインクルージョン(包摂性)だと私は思っています」と沖氏は述べました。

    また、アントニオ・グテーレス国連事務総長が、政府のみならず民間セクターに対してもSDGsの達成に向け積極的に取り組むよう呼びかけていることを紹介。「スタートアップや起業家を含めた民間セクターの貢献は大いに期待されているので、皆さん一人一人のアイディアや行動がとても重要です」と話しました。

    本イベントは、さまざまなイノベーション促進プログラムを主催しているVenture Caféのイベント「Global Sustainable Challenge 2020」のキックオフ企画として開催されました。沖氏に加え、日本初の無料給水アプリ「mymizu」の共同創設者であるロビン・ルイス氏と、「The Global Summit」を主催しているメラニー・セントジェームス氏が登壇しました。Venture Caféは今後、東京を含めた世界中の拠点でSDGsに関するセッションやワークショップの開催を予定しています。