2021年10月21日 東京
国際学術会議(ISC)は、国連大学の白波瀬佐和子上級副学長を財務担当の副会長に選出したことを発表しました。オンラインで開催された10月14日のISC総会では、任期が3年となるISCの新しい理事会のメンバーが選出されました。
ISCは、2018年に、国際科学会議(ICSU)と国際社会科学評議会(ISSC)が合併して設立され、自然科学と社会科学の両分野を統合する唯一の非政府の国際機関です。
パリに本部を置くISCは、140の国・地域の科学組織および40を超える科学・学術連合から構成され、その一つの組織が日本学術会議です。社会学を専門家とする白波瀬教授は、10月1日に国連大学の上級副学長および国連事務次長補に就任しました。また、東京大学の人文社会系研究科の教授であり、同大学の理事・副学長(国際、総長ビジョン広報)も務めました。
選出にあたり、白波瀬上級副学長は次のように述べています。
「ISCの財務担当副会長に選出され、大変光栄に感じるとともに責任の重さを感じています。コロナ禍にあって、科学のもつ意味や役割がこれほど重要な時期はなく、新たな科学と社会との関係構築もグローバルなレベルで求められています。ISCにおける社会科学分野の役員として、文理を超えた学術機関の新展開に向けて少しでも貢献できればと考えています」