国際生物多様性の日2021シンポジウムを開催

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  • 2021年6月11日

    5月20日、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)は、環境省、地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)とともに、「国際生物多様性の日2021シンポジウム-私たち自身が解決の鍵-」を開催しました。さらに、本シンポジウムと連動し、GEOCにおいてオンライン展示「生物多様性のなかで生きる」、OUIK主催の「金沢生物文化多様性バーチャルツアー」が開催されました。

    シンポジウムには、笹川博義環境副大臣、生物多様性条約事務局のエリザベス・マルマ・ムレマ事務局長、国連食糧農業機関(FAO)のスコット・ニューマン氏など、国内外から多くのゲストにご出席いただきました。

    冒頭、主催者挨拶で登壇した笹川環境副大臣は、社会変革を進める必要性を強調し、2010年に議長国として愛知目標を採択した日本の経験やSATOYAMAイニシアティブで得られた経験を生かし、次の国際目標の議論に積極的に貢献していきたいと述べました。

    基調講演では、UNU-IASの武内和彦客員教授が、生物多様性の国際動向について解説しました。武内氏は、生物多様性を回復させるためには、私たち自身が解決の鍵となり、ライフスタイルを見直し、SDGs、生物多様性、気候変動など、様々な目標を同時に達成するアプローチを取る必要があると強調しました。さらに、人々の健康と地球の健康は1つであるという「ワンヘルス」の考え方を紹介しました。

    パネルディスカッションでは、地理情報システム(GIS)の活用事例や、政策の統合には政治的支援を得ることの重要性、国際的な目標を地域に落とし込み、生物多様性保全のアクションをこれまで以上に促進していく必要性が共有されました。

    当日の詳細はこちらからご覧ください。