第68回国連大学理事会について

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  • 2017年12月1日     東京

    国連大学理事会は12月4から2日間、東京の国連大学本部で第68回目の会合を開催します。

    国連大学理事会は、各国の学者など12名の理事、国連大学学長、そして3名の職権上の理事(国連事務総長、ユネスコ事務局長、国連訓練調査研究所(UNITAR)事務局長)で構成されています。今回の理事会は、第49回目の国連大学研究所長・研修センター長会議(CONDIR)と重なることから、初日は合同で会合を開催する予定です。

    会合でははじめに、国連大学のデイビッド・マローン学長が2017年の国連大学の取り組みについて理事会に報告し、続いて2017年の年次報告について議論します。この報告は、国連総会、国連経済社会理事会、ユネスコの執行委員会に報告されるものです。

    その後、研究所長・研修センター長会議との合同の会合に移り、「国連大学戦略プラン2015‒2019年」についてレビューするほか、プランの中で規定されている3つの主な研究領域(平和とガバナンス・世界の開発と一体性・環境、気候、エネルギー)について議論します。主に、研究が政策立案にどのように貢献できるのか、そして持続可能な開発目標(SDGs)に関係する国連大学の取り組みについて、政策決定者とどのようにコミュニケーションすべきかについて議論する予定です。

    2日目は、次の2年間の予算や、新しい理事会メンバーの選出基準、国連大学グローバルコミュニケーション戦略、ジェンダーバランスについての方針など、多岐にわたる事項を議論します。

    このほか、理事会のメンバーたちは、各研究所の所長やセンター長との交流、外務省が主催するレセプションにも出席する予定です。

    今回の理事会は、マローン学長の第1期目の最後の会合となります。(マローン学長は今年5月、アントニオ・グテーレス国連事務総長により学長に再任され、2018-2023まで第2期目を務めることが決まっています。)

    また、今回の研究所長・研修センター長会議(CONDIR)は、アクラ(ガーナ)の国連大学アフリカ自然資源研究所(UNU-INRA)のエリアス・アユック所長、マカオ(中国)の国連大学コンピューティングと社会研究所(UNU-CS)のマイケル・ベスト所長、ボン(ドイツ)の国連大学環境・人間の安全保障研究所(UNU-EHS)のヤコブ・リーナー所長、東京の国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)の竹本和彦所長、ヘルシンキ(フィンランド)の国連大学世界開発経済研究所(UNU-WIDER)のフィン・タープ所長にとって、最後の会議となります。ドレスデン(ドイツ)の国連大学物質フラックス・資源統合管理研究所(UNU-FLORES)のレザ・ アルダカニアン所長は、イランのエネルギー大臣に任命され今年10月に国連大学を離れています。

    このほか、クアラルンプール(マレーシア)の国連大学グローバルヘルス研究所(UNU-IIGH)のパスカル・アロティ教授、ブリュージュ(ベルギー)の国連大学地域統合比較研究所(UNU-CRIS)のマドレーヌ・ホズリ教授、ギマランイス (ポルトガル)の国連大学政策主導型電子ガバナンスに関するオペレーティング・ユニット(UNU-EGOV)のデルフィナ・ソアレス教授にとっては、初めての会議となります。