国連大学が国際母語デーの25周年を記念

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  • 2025年2月25日     東京

    Photo: UNU / C. Christophersen

    2025年2月21日、国連大学は駐日バングラデシュ大使館とともに、国際母語デーを記念するイベントを開催しました。

    国際母語デーは、1999年11月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)総会によって制定されました。2025年は国際母語デーの25周年に当たり、言語の多様性を保護して母語の使用を促進するための四半世紀に及ぶ献身的な努力を振り返る機会となります。

    国際母語デー記念行事で挨拶するムハンマド・ダウド・アリ駐日バングラデシュ人民共和国大使 Photo: UNU / C. Christophersen.

    文化的遺産の保護における言語の重要な役割に焦点を当てるために、この度の国際母語デー記念行事では、バングラデシュ、日本、ネパール、そしてスリランカの音楽やダンスのパフォーマンスが披露されました。

    「言語は単なるコミュニケーションの方法ではなく、私たちの文化的遺産やアイデンティティを保持するための器です」とチリツィ・マルワラ国連大学学長兼国連事務次長は行事の冒頭で語りました。

    国際母語デー記念行事で挨拶するチリツィ・マルワラ国連大学学長。Photo: UNU / C. Christophersen.

    マルワラ教授はまた、教育において言語が果たす重要な役割を強調し、次のように述べました。「母語を守ることは、文化の多様性のためだけでなく、教育や機会への平等なアクセスを確保するためにも極めて重要です。子どもは母語で学ぶのが最も効果的であるという研究結果が多数出ています」

    挨拶の結びにマルワラ教授はネルソン・マンデラの言葉を紹介しました。「『相手が理解できる言語で話せば、言葉は脳に届きます。相手の母語で話せば、言葉は心に届きます』」