国連大学にて、ルワンダにおけるジェノサイド追悼20周年式典開催

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  • 2014年4月21日     東京

    2014年4月7日、駐日ルワンダ共和国大使館と国連大学との共催で、「ルワンダにおけるジェノサイド追悼20周年式典」が国連大学本部(渋谷区)にて開催されました。このイベントは、ルワンダ共和国がジェノサイドという悲劇を忘れないようにするため、Kwibuka20として立ち上げた2014年の一連のイベントのひとつです。今年のKwibuka20のテーマである「忘れずに、結団し、再建する(Remember, Unite, Renew)」に基づき、日本の人々が国際社会とともに、1994年4月から7月の間に命を奪われた100万人近くの人々を追悼するために集いました。

    式典は1分間の黙祷で始まり、スティーブン・ケイラー牧師の開式の祈り、ジェノサイドの悲劇とその後を振り返るショートビデオの上映がありました。駐日ルワンダ共和国大使館のシャルル・ムリガンデ大使が開会のあいさつを行い、奪われた命を追悼するだけでなく、しばしば「アフリカの奇跡」のひとつとして言及される、平和で豊かな国の再建に向けて前進してきたルワンダの人々のレジリエンスという注目すべき物語を称えることを参加者に促しました。

    このイベントには、石原宏高外務大臣政務官、国連大学副学長のゴヴィンダン・パライル教授、緒方貞子元国連難民高等弁務官、遠藤利明日本・ルワンダ友好議員連盟会長をはじめとして、多くの著名な講演者が参加しました。どの講演者も、悲劇から立ち上がり、自国を社会的にも経済的にもアフリカでもっとも強い国のひとつとして再建したルワンダの偉業を称えました。

    参加者には、ジェノサイドを生き延びた、当時まだ8歳だったジャスティン・ヌダギジマナ氏の話を聞く貴重な機会ともなりました。ヌダギジマナ氏はジェノサイドで奪われた家族の記憶を胸に、ジェノサイドの生存者のために生涯を捧げており、将来の世代のロールモデルになりたいと語りました。

    追悼キャンドルに火を灯し、ムリガンデ大使の閉会の辞でイベントは締めくくられました。大使はジェノサイドの悲劇を振り返るだけでなく、ジェノサイドの間、他者を救おうと自らの命を犠牲にした人々の勇敢な行動を称賛しました。さらに、ルワンダの有望な将来に目を向け、急速な経済成長の実現など、同国が秀でる分野に言及しました。ルワンダは今や国連平和維持活動の最大の貢献国のひとつであり、その献身は紛争の被害を受けた社会を決して見捨てないという同国の決意に根差しています。

    イベントの後、参加者はルワンダ産のコーヒーや紅茶を試飲しながら、講演者と交流したり、記念の展示を鑑賞したりしました。