2021年8月31日
国連大学のデイビッド・マローン学長は、8月24日にオンライン原爆ポスター展「広島長崎被爆76年 – 我々は平和な世界へと向かっているのか?」の開会式に登壇しました。
9月30日まで開催予定の本展示会では、広島平和記念資料館や長崎原爆資料館などから提供された被爆被害の写真や絵の閲覧、また被爆者の証言などもオンラインで視聴できます。国連大学をはじめ、国連環境計画(UNEP)、国連人間居住計画(UN-Habitat)、在ケニア日本国大使館、広島市、長崎市などの後援のもと、国際機関の有志メンバーでつくる「ナイロビ原爆展実行委員会」が本展示会を主催しています。
開会の挨拶で、マローン学長は、自身がナイジェリアやスーダンで紛争の恐ろしさを経験したことについて触れ、次のように述べました。
「広島と長崎の原爆投下は、兵器がもたらす甚大な被害の象徴です。これからの私たちは、防衛費よりも未来に向けた投資が必要です。世界の繁栄のために、教育、公衆衛生、気候変動対策などの重要課題にまさに取り組むべきです」
また、国連ナイロビ事務局(UNON)のザイナブ・ハワ・バングーラ事務局長は、被爆者の声を世界中の人々に届ける重要性を指摘し、次のように述べました。
「被爆者の方々は、原爆の恐ろしさを体験し、戦争が二度と起こらないように命をかけて核兵器の廃絶を訴えてきました。被爆者の声に耳を傾けると同時に、平和な未来に向けて努力し、私たちが生きている間に核兵器を廃絶するという揺るぎない決意を持たなければなりません」
バーチャル展示会の詳細はこちらをご覧ください。