訃報:ジェイコブ・フェストゥス・アデ・アジャイ教授

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  • 2014年8月27日     東京

    Professor Jacob Festus Ade Ajayi

    Photo: UNU Archive

    国連大学は、ジェイコブ・フェストゥス・アデ・アジャイ教授のご逝去の報に接し、謹んで哀悼の意を表します。アデ・アジャイ教授は、2014年8月9日に逝去されました。85歳でした。(奇しくも同じ日に、アデ・アジャイ教授の親しい友人であった元国連大学副学長のアレキサンダー・アダム・クワポン教授も逝去されました)。

    アデ・アジャイ教授は、ナイジェリアの著名な歴史学者であり、イバダン大学の主力研究者として、アフリカ史にアフリカ人の視点を導入することに力を注ぎました。

    アデ・アジャイ教授は国連大学理事会のメンバーに任命され、1974年から1980年までその任にあたりました。また、1976年から1977年にかけて理事会議長に選出されました。

    それから約10年後に再び国連大学に戻り、1986年から1987年まで同大学の10カ年評価委員会(Ten-Year Evaluation Committee)のメンバーを務めました。

    アデ・アジャイ教授は国連大学に対し、とくにその創生期において、重要かつ貴重な貢献を果たしました。

    また、イバダン大学副総長代理としてナイジェリアの高等教育において重要な役割を果たした後、1972年から1978年までラゴス大学副総長を務めました。

    アデ・アジャイ教授は国連の熱烈な支持者でした。 アデ・アジャイ教授がUNESCOに代わって編集したGeneral History of Africa (Volume VI): Africa in the Nineteenth Century until the 1880s(アフリカ史(第6巻):1880年代までの19世紀アフリカ)などの著作があります。

    アデ・アジャイ教授は国際的に広く尊敬を集めた人物であり、1993年には全米アフリカ学会(African Studies Association)の優秀アフリカ研究者賞(Distinguished Africanist Award)を受賞し、1994年にはロンドン大学東洋アフリカ学院の名誉フェローとなっています。