東日本大震災復興シンポジウム

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  • 2011年8月5日     東京

    国連大学高等研究所(UNU-IAS)は、2011年8月5日、「里海・里地・里山の復興をめざして」をテーマに東日本大震災復興支援シンポジウムを開催しました。

    2011年3月11日に東日本大震災により被災した里海及び里地・里山では、復旧のためのさまざまな取組が行われています。 本シンポジウムでは復旧を復興につなげるために、被災前から存在していた少子高齢化、後継者不足等による担い手不足等の課題への対応とともに、生物多様性及び地域文化等の重要性をふまえつつ、里山、里地、里海の連環を通じた地域再生の可能性について議論し、地域の方々による復興に向けた取組みに寄与することを目的とすして開催されました。

    午前の部では、多田 克彦(有)多田自然農場代表取締役社長、林 良博 東京農業大学農学部教授・農林水産省生物多様性戦略検討会座長、パトリシオ・ベルナール 海洋生物多様性(GOBI)コーディネーター・前ユネスコ政府間海洋学委員会事務局長、武内 和彦 国連大学副学長の4名の基調講演が行われました。

    午後の部では、国連大学メディアセンター、国連大学高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット、IPSI事務局が共同制作したドキュメンタリー・ビデオが上映されました。その後、1)里海・水産漁業の視点から、2)里地/里山・農林業の視点からの二部構成で、東北の被災地で農林漁業再生のために奔走されている方々や国内外の有識者によるパネルディスカッションを行いました。

    シンポジウムの成果は、サステナブル・オーシャンズ・イニシアティブ及びSATOYAMAイニシアティブの関連取組みとして生物多様性条約第15回科学技術助言補助機関(SBSTTA)会合等を通じて、国際的にも発信を行います。

    詳細はUNU-IASのウェブサイトをご覧ください。