2024年3月26日
沖大幹教授がストックホルム水大賞(Stockholm Water Prize)の2024年の受賞者に選ばれました。沖教授は2016年から2021年まで国連大学上級副学長および国連事務次長補を務めました。
ストックホルム水大賞は世界で最も権威のある水関連の賞です。スウェーデン王立科学アカデミーの協力にもと、ストックホルム国際水研究所が受賞者を決定し、賞の後援者であるスウェーデン国王カール16世グスタフ国王により賞が授与されます。
沖教授は、世界の河川の正確なマッピングを可能にするモデルの開発や、水関連政策に水文学と社会問題を結びつける学祭的な取り組みなど、持続可能な水管理へのグローバルな貢献が評価され、受賞に至りました。
ストックホルム水大賞の選考委員会によれば、「沖大幹教授の研究は、水文学、気候変動、持続可能性のネクサス(結びつき)に対する理解を大きく前進させました。同氏は、世界の水の需給や河川のデジタルマッピング、そして河川の流量の空間的・時間的変動性に対する卓越した貢献が認められ、受賞者に指名されました。」
沖教授は8月にストックホルムで開催される世界水週間中に執り行われる王室による式典で授賞されます。
沖教授は、東京大学で工学の博士号を取得しています。現在、東京大学 総長特別参与および大学院工学系研究科の教授を務めています。
過去には、東京大学生産技術研究所(IIS)教授、総合地球環境学研究所助教授、IIS助教授、同講師、同助手などを務めました。また、内閣府総合科学技術会議事務局(当時)の上席政策調査員も務めました。
またこれまで、ヨーロッパ地球科学連合(EGU)John Dalton Medal(2023年)、国際水文学賞Doogeメダル(2021年)、出版文化賞(2014年、土木学会)、生態学琵琶湖賞(2011年、日本生態学会)など、主要な賞を多数受賞しています。また、ローマクラブおよび日本学術会議の会員です。