タン・ミン・ウー博士、改革の時代のミャンマーについて語る

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  • 2014年10月17日     東京

    このビデオでは、ミャンマー平和センターの特別顧問であり、ヤンゴン・ヘリテージ・トラストの会長でもあるタン・ミン・ウー博士が、ミャンマーの過去と将来について、デイビッド・マローン国連大学学長と意見を交わしました。

    ミャンマーは社会政治的に変動のない国家だと多くの人が考えてきましたが、ミン・ウー博士はそうした考え方に異を唱え、現在の憲法改正の枠組み確立に向けた過去数十年間の歩みを強調しました。ミャンマーでは、専制支配の終結に伴う政治改革によって、同国経済がいかに立ち遅れているかということが明らかになりました。それにより、「追いつきたいという願望」が生まれ、「今日、私たちが目にしている多くの変化のための知的環境が整えられました」。中国を始めとする特定の国への経済的依存からの脱却など、初期の施策がすでにいくつか講じられており、現在は電力不足などの国内インフラ問題の解決に取り組んでいます。

    平和と安全保障に関するトピックで、博士は1948年の独立以降の内戦の歴史をあげて、ミャンマーにおける「非常に複雑な」和平プロセスに注意を向けました。同時に博士は、全国的な停戦が間もなく実現しそうなこと、そしてそれが大きな社会・政治・経済改革につながる「重大な好機」をもたらす可能性に注目しています。

    大きく報じられている、バングラデシュとの国境付近に居住するイスラム教徒への暴力と、ミャンマー中央部での少数派のイスラム教徒と少数民族ラカイン族の仏教徒との対立について取り上げた際、ミン・ウー博士は次の3点に着眼しました。第一の点は、これら2つのコミュニティ間の暴力が第二次世界大戦の時代から続いており、積年の民族紛争に根ざしているということです。第二の点は、両者の側に長らく友好的な歴史があったにもかかわらず、歴史的な偏見を利用した政治的操作が現地で行われている可能性があるということです。第三の点は、仏教は脅威にさらされているため、保護すべきであると考える仏教徒の長い伝統の名残です。こうした暴力の歴史に、同国内の深刻な問題を読み取ることができますが、ミャンマーは過去から前進できるという確信を博士は持ち続けています。

    新たな経済の自由化と成長を受けて、ミャンマーの都市インフラと社会インフラが急速な変貌を遂げつつあります。ヤンゴン・ヘリテージ・トラストの会長として、ヤンゴンの美しい建造物の保全に取り組んできた経験から、ミン・ウー博士は同市の避けることのできない都市化について、健全な都市計画目標とガバナンスが早急に必要であること、また、ヤンゴンの国際色豊かな歴史、および異なる宗教と文化が共存する誇るべき遺産、これらを尊ぶことの大切さを強調して、インタビューを締めくくりました。