2024年5月1日 リッチモンドヒル
UNU-INWEHがリッチモンドヒル市に移転したことを記念して、市役所前に国際連合旗が掲揚された。
4月26日、国連大学水・環境・保健研究所(UNU-INWEH)によるカナダ・リッチモンドヒル市への移転を受け、カナダの国際開発大臣やリッチモンド市長、その他政府高官の出席のもと、歓迎式典が催されました。リッチモンド市役所では、国際連合旗が掲揚されました。
UNU-INWEHはカナダ政府と国連大学との合意のもとで設立され、リッチモンドヒル市に移転するまで、ハミルトン市にあるマクマスター大学内に所在していました。同研究所は「国連の水に関するシンクタンク」として、30年近くにわたり世界における緊急性の高い水、環境、保健問題に関する研究や教育、政策提言を追求してきました。現所長のカーヴェ・マダーニ教授は、国連環境総会の副議長を務めた経験も有する、世界的に著名な環境学者です。
今回の移転に関し、アーメッド・フッセン国際開発大臣は次のように述べました。「 UNU-INWEHはグローバルな協働とポジティブな変化を世界中で促進してきました。リッチモンドヒルにおける新しい施設では、世界中から学生を迎え入れ、持続可能性のための世界クラスの教育拠点として機能し、この先何年にもわたって環境面でのリーダーシップを後押しすることになるでしょう」
また、リッチモンドヒル市のデイビッド・ウェスト市長は、次のように述べました。「このように全世界から尊敬される機関を迎え入れることができ、リッチモンドヒル市にとって大変胸躍る瞬間です!私たちのコミュニティが長年取り組んできた環境問題について、志を同じくする機関と協働する機会を得たことは、大変意義深いことです。今後の展開が楽しみですし、 UNU-INWEH の職員を我が市に歓迎したいと思います」
UNU-INWEHオフィスのテープカットを行うカナダ国際開発大臣、カナダ下院ヨーク地域選出議員、リッチモンドヒル市長、UNU-INWEH所長
移転先の選考にあたり、リッチモンドヒル市による持続可能性へのコミットメントや、スキルや教育レベルの高い人材が豊富なこと、同市では民間セクターとのパートナーシップ形成のための機会が多数あること、人間の生活と環境の質を向上させるために今ある最善の知識を活用していくことに同市が関心を寄せていることなどが考慮されました。
1996年以降、 UNU-INWEHはカナダ政府による支援のもと、世界をリードするカナダ内外の科学者との協働を通じてその研究と教育に対する使命を遂行してきました。
マダーニUNU-INWEH所長は次のように述べました。
「私たちは、国連大学の継続的な支援をしてくださっているカナダ政府および市民の皆様に感謝します。こうしたご支援のおかげで、私たちはカナダのみならず世界に変化をもたらすことができました。私たちは、科学と教育が世界的にアクセス可能なものになるよう、そして水、環境、保健の問題に集団で取り組めるよう、協働的な努力を続けてまいります。リッチモンドヒル市に国際連合旗が掲げられるのを見てワクワクしました。私たちは、リッチモンドヒル市のコミュニティやカナダの他の地域と協力して、すべての人にとってより良い世界を作っていくことをとても楽しみにしています」
研究所の新しい本部では、世界各国およびカナダの学術機関と協力し、水、環境、保健に関する世界的な政策を支援します。また、環境管理および持続可能性に重点を置く技術プロバイダー、新興企業、イノベーターらと協力し、環境意識を高め、持続可能性への移行と革新にポジティブな影響をもたらしていきます。
リッチモンドヒル市議会議員のマジ・ジョウハリ氏は、次のように述べました。
「今日、リッチモンドヒル市は、世界的な影響力を有する著名な機関である国連大学の学術部門を迎えることができ、誇りに思います」
プレスリリースの原文(英語)はこちらからご覧ください。
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