国連大学、国連気候サミット2014を後援

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  • 2014年9月18日     New York

    国連大学は、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長の主催により9月23日にニューヨークで開催される国連気候サミット2014を後援します。国連大学は、中国、インド、メキシコ、米国から世界的に著名な専門家とグローバル・リーダーを招いて、「The Economic Case for Climate Action(気候変動に対する具体的行動を取るための経済的理由)」と題したテーマ別セッションを主催します。

    国連大学のセッションは9月23日17時15分から18時30分まで(ニューヨーク時間)に行われ、UN Web TVでライブストリーム配信される予定です。

    極端な気象現象と海面上昇が続き、今後も気候変動による甚大な影響がますます明らかになると考えられます。資源の持続不可能な利用は、世界の人口増加とエネルギー需要の急増と相まって、地球温暖化を国際合意の範囲内に収めるための活動に難題をもたらしています。

    最近発表された複数の主要な報告書や分析は、より持続可能で低炭素の成長に移行することのメリットが、不作為によるリスク(広範囲におよぶ生命、生計手段、インフラの喪失のほか、食料不足と水危機の悪化など)を大きく上回ることを報告しています。こうした研究によると、気候変動に対してレジリエンス(回復力)を持つ低炭素経済は、必要であるだけでなく、可能であるともされています。

    この国連大学主催のセッションでは、食料とエネルギーの生産、交通システムにとって必要な、また、気候変動へのレジリエンスを持つ力強い経済を育成しつつ地球の健全性を守る都市の計画と構築にとっても必要な移行への道筋を議論します。また、こうした移行への投資を奨励するために進めるべき基本政策についても取り上げます。

    国連大学は広範囲におよぶグローバルな研究調査を通じて、気候変動が健康、人間の安全保障、経済発展に及ぼす多面的な影響を分析し、気候変動がもたらすさまざまな課題に対する国、社会、経済のレジリエンスを強化するための政策を考究しています。この専門家パネルを主催することにより、国連大学では気候変動に対する野心的な行動に向けて資源と政治的意思を動員したいと考えています。

    国連大学のテーマ別セッションの詳細については、国連気候サミットのウェブサイトをご覧いただくか、国連大学や国連大学環境・人間の安全保障研究所(UNU-EHS)のTwitter(@UNUniversity @UNUEHS)、および国連大学UNU-EHSのFacebookページをフォローしてください。

    国連大学の気候研究について詳しくお知りになりたい場合や、国連大学の気候専門家へのインタビューをご希望の場合は、下記までお問い合わせください。

    ニューヨークでの取材のお問合せ:

    Janine Kandel, UNU Media Officer

    kandel@vie.unu.edu

    +1 917 294 6251