国連大学、世界の政府系シンクタンクで再びトップテン入り

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  • 2012年1月19日     東京

    国連大学は世界の「最もすぐれた政府系シンクタンク」で現在6位、また国連大学世界開発経済研究所(UNU-WIDER)も世界の「国際開発シンクタンクトップ30」で6位にランクインしました。

    このランキングは、「2011年世界有力シンクタンク評価報告書(ペンシルバニア大学国際関係プログラムの「シンクタンクと市民団体プログラム」が作成する年次報告書)によるものです。2011年のランキング結果と世界各地のシンクタンクに関する主な動向や論点の概要から構成されている報告書は、2012年1月18日、ニューヨークの国連本部およびワシントンD.C. のナショナルプレスクラブで開催されたイベントで発表されました。

    2011年のランキングは、182カ国6,545のシンクタンク、ならびに120カ国約1,500人の政策立案者、ジャーナリスト、地域や対象分野の専門家に対して実施された調査の結果に基づくものです。さらに、あらゆる政治的志向とさまざまな学問領域や活動部門を網羅する、世界各国約800人のメンバーからなる専門家パネルが、その後のランキングリストの絞り込みと検証にあたりました。

    2011年は、世界各地から推薦された5,329のシンクタンクを対象にランキングが行われました。

    2011年報告書で取り上げられた31の機能別・地域別カテゴリーのうち、国連大学は「最もすぐれた政府系シンクタンク」カテゴリーで6位)、またフィンランドにある国連大学の研究所UNU-WIDERも「国際開発シンクタンクトップ30」カテゴリーで6位となりました。

    「2010年世界有力シンクタンク評価報告書」では、国連大学とUNU-WIDER はそれぞれのカテゴリーで7位となっており、ともに1つ順位を上げたことになります。

    国連大学の学長で国連事務次長でもあるコンラッド・オスターヴァルダーは、このニュースを歓迎し次のように述べています。「国連大学の活動が、ふたたび世界各地のシンクタンク所長、研究者、政策立案者、支援者、ジャーナリストによってこれほど高く評価されたことを大変喜ばしく思います。こういったランキングをうのみにするべきではありませんが、6位という今回の順位は、国連の学術研究機関としての私たちの絶え間ない取り組み、そして国連システムと国際的な学術・政策決定コミュニティとの懸け橋としての国連大学の役割が成果を上げていることを裏付けています」。

    国連大学世界開発経済研究所(世界的な国連大学システムを構成する13カ国15の研究所・ 研修プログラムの1つ)のディレクター、フィン・タープ教授も、今回のランキングを歓迎して次のように述べています。「私たちの活動が引き続き評価されたことに心から感謝いたします。UNU-WIDER は、貧困削減や持続可能で公平な開発といった国連システムの中心的目標の達成に尽力する、質の高い政策志向の研究・能力育成機関となるために努力します」。