2012年10月5日 Hyderabad
2012年10月8日から19日まで、インドのハイデラバードにて「自然を守れば自然が守ってくれる(Nature protects if she is protected)」というスローガンの下、生物多様性条約(CBD)第11回締約国会議(COP11)が開催されます。1993年に施行されたCBDは国連加盟国193カ国が締約国となっています。
COP11は、各国の政府首脳、政治家、NGOや産業界、学術界、環境グループの代表の参加が予定されており、愛知生物多様性目標に合わせて国レベルの生物多様性目標と行動計画を調整する作業の進捗状況を評価し、生物多様性条約戦略計画のビジョンを実現する地域的、国家的、世界的行動戦略を検討する機会となるでしょう。
国連大学、とくに国連大学高等研究所(UNU-IAS)はCDB/COP11に深く携わっており、公式サイドイベントを多数開催する予定です(サイドイベントは、今回の締約国会議参加者間における経験から得た知識や情報の共有および非公式会談の機会の増進を目的とした、正式会議を補足するイベントです)。
UNU-IASとの共催または協力で行われるCBD/COP11公式サイドイベント:
持続可能な開発のための教育に関する地域の拠点(RCE)と生物多様性:教育と実行に関連した地域レベルの解決策
生物多様性と地域の保健:現場における環境保全と開発の連携を可能にする
社会生態学的生産ランドスケープにおける生物多様性と生態系サービスの促進(主催:日本政府文部科学省)
SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップの成果とさらなる促進
地域社会の福祉:進捗状況を完全に測定する柔軟な方法とは?
伝統的な知識と地域ベースの沿岸海洋生態系管理策
国連大学のそのほかの研究所が主催するCBD/COP11サイドイベント:
ポリシーブリーフ発表:「マングローブの未来を守る」(主催:国連大学水・環境・保健研究所)
アジアの寒冷砂漠:独特な生物多様性と生態系サービス(主催:国連大学サステイナビリティと平和研究所)
CBD/COP11への参加を予定されている方には、上記のサイドイベントにも出席されることをお勧めいたします。各イベントの詳細と開催場所につきましては、国連大学の英語ウェブサイトで直近のイベントのリストあるいはCBDのウェブサイトでサイドイベントの予定をご覧ください。
また、10月8日から19日まで開催されるCEPA(広報、教育、普及啓発)フェアに出展するUNU-IASのブース「CEPAの経験とベストプラクティス」にもぜひお立ち寄りください。
さらにUNU-IASが事務局を務めるSATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ(IPSI)は、ハイデラバードで開催されるCBD/COP11に合わせて第3回定例会合を開催します。2010年10月に愛知県名古屋市で開催されたCBD/COP10において発足したIPSIは、世界中に123機関を有する組織へと成長しました。
以下のプログラムにもぜひご参加ください。
IPSI第3回定例会合公開フォーラム「愛知生物多様性目標達成への貢献」(主催:UNU-IAS(IPSI事務局)、インド政府環境森林省、日本政府環境省)
「SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップとの夕べ」
「コミュニティとの対話の場」(主催:UNU-IAS(IPSI事務局)、国連開発計画)