国連大学学長を2期務めたデイビッド・マローンが間もなく退任

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  • 2023年2月13日     東京

    2023年2月15日、国連大学はデイビッド・マローン博士の10年に及ぶ学長としての任期を記念し、一般公開イベントである「対談シリーズ」の特別回を開催します。

    マローン博士は2013年3月1日に国連大学学長に就任して5年間の任期を開始し、2018年3月1日に再任されて2期目を迎えました。2023年2月28日に国連大学学長としての任期が終了する予定です。後任として、前ヨハネスブルグ大学副学長兼校長で南アフリカ出身のチリツィ・マルワラ教授が新学長に就任します。

    10年間の任期の中で、マローン博士はさまざまな改革を進め、国連大学の性質を根本的に変化させました。政策決定に資する情報を提供し、現実世界の問題解決に貢献するための客観的で偏りのないエビデンスを提供する「中立的な知識の仲介者」として、国連大学が以前にも増して国連事務局や世界中の国連機関から求められるようになったことには、マローン博士の努力が大きな役割を果たしています。

    国連大学は以前から学術的、科学的価値の高い研究成果をあげてきましたが、マローン学長のリーダーシップのもとで国連とその加盟国のニーズにさらに寄り添えるよう活動内容を再編成し、より規模の大きく野心的な研究事業の開拓に重点を置き、国連システムの他の機関とのつながりを強化してきました。

    こうした努力の中心に位置づけられるのが、2014年に発足した国連大学政策研究センター(UNU-CPR)です。マローン学長の指導のもと、UNU-CPRは東京で設立され、2018年にニューヨークに移転しました。移転により、国連大学は国連システムの政策ニーズを支える能力を強化し、国連本部における国連大学の認知度を高めることができました。UNU-CPRはいくつかの重要政策分野で国連事務総長室と協力し、「私たちの共通の課題(Our Common Agenda)」(国連事務総長が描く国際協力の未来像)の実施において、規模は小さいながらも重要な役割を果たしています。また、効果的な多国間主義に関する国連ハイレベル諮問委員会の事務局もUNU-CPRに置かれています。

    また、マローン学長の任期中に、国連大学政策主導型電子ガバナンスに関するオペレーティング・ユニット(UNU-EGOV)がポルトガルに設立されたことで、国連大学は、開発途上国におけるデジタル・トランスフォーメーションやeガバナンスを支援する能力を拡大することができました。

    在任中、マローン学長は国連大学組織のガバナンスや運営の合理化を推進し、各国連大学研究所における諮問委員会の役割を強化し、また、国連大学理事会の素晴らしい議長たちとの協力のもとで、国連大学内のガバナンス機能改善を追求しました。また、国連大学の幹部職における男女平等の達成を後押ししてきたこともマローン学長の重要な功績です。マローン博士が国連大学に着任した当初、女性の研究所長は1人のみで、学長室には女性の専門職が1人もいませんでした。現在は、国連大学の研究所長13人のうち6人と、両副学長、そして学長室長が女性です。

    マローン学長はまた、東京に所在する国連大学本部の公的・学術的考察ハブとしての役割を強化してきました。その一環として、2013年に一般公開イベントである国連大学対談シリーズを創設し、世界中からさまざまな「声」を東京に運んできました。マローン博士の在任中、最後となる対談シリーズ・イベントで本人がゲストとして参加することは、ふさわしい締めくくりとなるでしょう。イベントのテーマは「国連:過去、現在そして未来」です。

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    メディアの皆様へ

    離任前にマローン学長とのインタビュー等をご要望の方は、以下までお問い合わせください。

    国連大学広報部長 カイラ・ボウマン bowman@unu.edu

    国連大学広報部 中張有紀子 y.nakahari@unu.edu 03-5467-1275/080-7078-41