ハンブルク工科大学に国連大学のハブを新設

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  • 2024年5月30日     ハンブルク

    署名式の際のアンドレアス・ティム=ギール ハンブルク工科大学学長(左)とチリツィ・マルワラ国連大学学長(右)。Photo: UNU

    2024年5月27日、ハンブルク工科大学(TUHH)に、「気候変動に立ち向かう工学」を推進する戦略的使命を持った国連大学のハブが新設されました。同ハブでは、国連大学水・環境・健康研究所(UNU-INWEH)との緊密な協力のもと、国連持続可能な開発目標(SDGs)や国際関係と国際協力に貢献する国連大学のグローバルな研究・教育活動において、TUHHとの連携強化を図ります。国連大学ハブの発足イベントには、カタリーナ・フェーゲバンク ハンブルク市第二市長、アンドレアス・ティム=ギール ハンブルク工科大学学長のほか、チリツィ・マルワラ国連大学学長、カヴェ・マダニUNU-INWEH所長、サビーネ・ベッカーティエリー国連大学学長室長が出席しました。

    国連大学ハブの設立により、UNU-INWEHとTUHHとの積極的なパートナーシップが可能となります。UNU-INWEHはカナダのオンタリオ州リッチモンドヒルに本部を置き、持続可能性に関する主要課題、特に世界中で最も差し迫った水・環境・健康問題に取り組んでいます。さらに、同ハブの設立により、TUHHと、ドイツのドレスデンとボンにそれぞれ拠点を置く国連大学物質フラックス統合管理研究所(UNU-FLORES)および同環境と人間の安全保障研究所(UNU-EHS)との活発な協力関係が促進されます。

    国連大学ハブでは、革新的な工学的ソリューションを通じて気候変動問題に立ち向かうための共同努力を後押しし、TUHHと世界的な国連大学ネットワークとのより強い結びつきを促進します。同ハブでは、「研究とイノベーション」、「教育と能力開発」、「アウトリーチ、アドボカシー、インパクト」の3つの柱からなる活動が計画されています。協力の一環として、博士課程や修士課程の共同学位プログラムが開発され、グローバル・サウス出身者を対象とした博士号職が新設され、学生のための教育機会やインターンシップが提供される予定です。また、TUHHの学術関係者は、研究者や政策立案者、国際機関、産業界、一般市民に向けて情報を提供する国連大学の報告書やポリシーブリーフに貢献する予定です。

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    プレスリリース全文(英語)はこちらからご覧ください。