国連大学マーストリヒト技術革新・経済社会研究所(UNU-MERIT)の新所長を任命

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  • 2020年4月9日     マーストリヒト

    国連大学は、国連大学マーストリヒト技術革新・経済社会研究所(UNU-MERIT)の次期所長にバーテル・バンデヴァーレ教授を任命しました。バンデヴァーレ氏は2020年9月1日に着任予定です。

    バンデヴァーレ教授は1996年、ベルギーのゲント大学で数学博士号を取得。約150の査読付き論文を国際的な学術誌に寄稿し、情報システムや政策決定、政策分析に関連する国際会議では、特に人道支援の分野において、報告書作成にも携わっています。

    情報システムと政策決定に関する研究で国際的に高い評価を得ているバンデヴァーレ教授は、その専門分野でソートリーダー(thought leader)として活躍しています。オランダのデルフト工科大学技術管理学部において、政策分析学の教授およびマルチアクター・システム学科の学科長を務めてきました。また、オランダのティルブルフ大学と米国のニュージャージー工科大学で教授として活動し、ベルギー原子力研究センターの研究員を務めた経験もあります。さらに、米国ハーバード大学の人道支援イニシアチブおよびケネディ政治大学院で上級研究員を務めた傍ら、国連人道問題調整事務所(OCHA)をはじめとする人道支援機関とも幅広く連携しています。

    国連大学のデイビッド・マローン学長は次のように述べています。「バンデヴァーレ教授を国連大学にお迎えでき、うれしく思います。UNU-MERIT所長として、今後も大きな成果を上げられることを祈っています。学際的な学科を率いつつ、国連システム内外で協業を重ねてこられたバンデヴァーレ教授の経験を通じて、UNU-MERITだけでなく、国連大学全体で幅広くご活躍いただけることでしょう」

    バンデヴァーレ氏の前任者であるバート・フェルスパーゲン現所長は、2020年8月31日に2期目の任期を終えます。フェルスパーゲン教授が所長を務めた過去8年の間に、UNU-MERITは世界のイノベーション経済学をリードする研究機関の一つとしての役割をさらに強化しつつ、移住や社会保障、制度・ガバナンスに関する研究実績を広げました。これらのテーマはUNU-MERITの ガバナンス研究科で取り組まれています。

    国連大学は過去8年間、UNU-MERITを大きな成功へと導いたフェルスパーゲン教授に深く感謝いたします。マローン学長は、「フェルスパーゲン教授は任期中、研究活動の質を犠牲にすることなく、UNU-MERITの目覚ましい成長を成し遂げました。また、任期全体を通じ、マーストリヒト大学との豊かなパートナーシップを大幅に強化しました。心から感謝の意を表します」と語りました。

    本件に関するお問い合わせ

    英語:国連大学マーストリヒト技術革新・経済社会研究所(UNU-MERIT)広報部
    ハワード・ハドソン hudson@merit.unu.edu

    日本語:国連大学 広報部
    mediarelations@unu.edu

    国連大学マーストリヒト技術革新・経済社会研究所(UNU-MERIT)について

     国連大学マーストリヒト技術革新・経済社会研究所(UNU-MERIT)は、オランダの南東に拠点を置く国連大学およびマーストリヒト大学の研究・研修所です。UNU-MERITでは、技術革新を後押しする社会・政治・経済的要因について研究し、とくに知識の創出、普及およびアクセスに焦点を合わせています。