UNCDFとUNU:パートナーシップ強化で太平洋地域等における開発協力を向上

, , ,

News
  • 2022年6月20日     ボン

    本日、国連資本開発基金(UNCDF)と国連大学環境・人間の安全保障研究所(UNU-EHS)は、共通目的のための協力強化を誓い、了解覚書(MoU)に署名しました。

    両機関は国連開発計画(UNDP)と共に、基幹事業であるPacific Insurance and Climate Adaptation Programme(太平洋保険および気候適応プログラム:PICAP)の共同実施パートナーです。同プログラムでは、太平洋地域初のパラメトリック型マイクロ保険を開発し、2021年8月に始動させました。

    今般のMoUにより、UNCDFとUNU-EHSの双方の専門性を活用することで両機関間の協力を促進し、開発取り組みの影響力を最大化することが可能となります。

    UNCDFのプリティ・シンハ事務局長は次のとおり述べました。「UNU-EHSとUNCDFが力を合わせることは、2つの国連機関による双方の強みを活かしたパートナーシップの模範例と言えます。UNCDFは、公的・民間資本を活用するためのラストマイル的な金融モデルの提供、デジタル・イノベーション、そして実施面において貢献し、国連大学は学術や研究の専門性に加え、気候対応分野での豊富な活動経験を提供します。」

    両機関は、南太平洋大学(The University of the South Pacific:USP)や西インド諸島大学(The University of the West Indies:UWI)と共に、太平洋・カリブ海地域における気候・災害リスク保険商品を改良することを目的としたフィジー北部地域における共同研究プロジェクトで協働しています。

    同プロジェクトで得られた教訓は、世界的なベストプラクティスに資する情報を提供し、保険商品開発の指針となるでしょう。

    両機関のパートナーシップの協力対象をアフリカ・カリブ海・太平洋諸国から他の地域に拡大するための協議が既に始まっており、また、太平洋市場の需要やニーズに応えるための新商品の開発も進んでいます。

    パートナーシップにより、アドボカシーや研究、デザイン、教育資料の提供、災害リスクファイナンス・ツールの紹介や新市場への参入におけるこれまでの努力が拡大されます。

    国連大学欧州事務所(UNU-ViE)副学長兼UNU-EHS所長の申曉萌(シェン・シャオメン)教授は次のように述べます。「UNU-EHSとUNCDFの間のMoUは、気候変動適応やリスク評価、災害リスクファイナンス・ツールなど共通の関心分野における両機関間の戦略的かつ組織的な協業を可能にします。最も脆弱な人々を支援する取り組みにおいて互いに力を合わせることで、両機関の活動の影響力を増大させます。」

    PICAPは、フィジー政府の経済省に設置されているドルア・インキュベーター(Drua Incubator)を通じ、ニュージーランド政府、オーストラリア政府およびルクセンブルク政府から活動資金を得ています。

    UNCDFについて

    国連資本開発基金(UNCDF)は、世界の46の後発開発途上国において公的・民間金融が機能するよう支援しています。UNCDFは公的・民間資源の活用を可能にする「ラストマイル」金融モデルを、特に家庭レベルで提供し、貧困削減や地方の経済開発を目指しています。UNCDFの金融モデルは3つの文脈で活躍しています:(1)地元経済参加を促す金融エコシステムに個人、家庭、小企業をつなぎ、貧困から脱却して経済生活の管理をするためのツールを提供してくれる包摂的なデジタルエコノミー、(2) 財政の地方分権化、革新的な自治体財政、およびストラクチャード・プロジェクト・ファイナンスにより地域の能力強化を図り、地域経済拡大と持続可能な開発を推進する地域変革型ファイナンス、そして(3)インパクト金融構造、リスク軽減、および資本投入を提供し、SDGsインパクトや国内資源動員を促す投資金融。

    UNU-EHSについて

    国連大学環境・人間の安全保障研究所(UNU-EHS)はドイツのボンを拠点とし、環境災害や世界的な変化に関連するリスクや適応について研究しています。UNU-EHSによる研究は、環境や社会的要因の相互作用を考慮しつつ、リスクを軽減する政策やプログラムを推進しています。研究分野には、保険関連アプローチの導入による気候変動適応策、環境に起因する人の移動や社会的脆弱性、適応や防災におけるエコスステムに基づくソリューション、そして都市空間や都市・農村間の接点に焦点を合わせた自然災害関連の脆弱性やリスクの分析モデルやツール、などが含まれます。また、UNU-EHSではボン大学と共同で国際共同理学修士号(MSc)プログラム「環境リスクの地理学および人間の安全保障」を提供し、環境リスクや持続可能開発という世界規模課題に関する国際的な博士課程プロジェクトやコースを主催しています。

    •••

    詳細はUNU-EHSのウェブサイトをご覧いただくか、下記までご連絡ください。

    Arianna Flores-Corral, Communication Associate, UNU-EHS
    flores-corral@ehs.unu.edu
    +49-151-2672-1390

    Sheldon Chanel, Communications Officer, UNCDF/UNDP Pacific
    sheldon.chanel@undp.org
    https://www.uncdf.org/

    国連大学広報部 中張有紀子
    y.nakahari+media@unu.edu
    03-5467-1275