ドイツのセバスティアン・フォン・アインジーデル氏、 新設の国連大学政策研究センター所長に就任

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  • 2014年2月3日     東京

    国連大学は、セバスティアン・フォン・アインジーデル氏が2014年2月1日付けで国連大学政策研究センター(UNU-CPR)所長に就任したことを発表します。

    新設されたUNU-CPRは、東京の国連大学本部に拠点を置き、国連大学システムとそれを超えた幅広い機関の研究を踏まえて、平和、国際安全保障、世界開発といった問題に関して政策研究を行います。とくに、国連にとって喫緊の課題に関わる政策研究の強化に力を入れ、研究の普及を後押しする戦略を見出し、国連の意思決定力の向上につながる政策枠組みの変革を促します。

    セバスティアン・フォン・アインジーデルUNU-CPR所長は、ドイツ出身。2013年6月からニューヨーク大学の国際協力センター(CIC)においてフェローを務めています。2009年から国連政治局政策企画ユニットで国連事務局の政策開発を推し進めてきましたが、現在は特別休暇扱いとなっています。

    「広範な国連コミュニティ内で極めて優れた政策研究のリーダーであるセバスティアン氏の着任は、国連大学にとって幸運でたいへん喜ばしいことです」 と、デイビッド・マローン国連大学学長は述べています。

    2004年から国連に勤務するフォン・アインジーデル氏は、「脅威、挑戦および変革に関する国連事務総長ハイレベル・パネル(UN Secretary-General’s High-level Panel on Threats, Challenges, and Change)」に研究スタッフとして加わった後、国連事務総長室で2005年世界サミットの準備に携わりました。また、国連ネパール政治ミッション(UNMIN)政治局で同国の和平プロセス支援に取り組みました。2008年から2009年においては、とりわけテロ関連問題に注力する事務総長室戦略計画ユニットの一員でした。

    また、ニューヨークを拠点とする国際平和アカデミー(現国際平和研究所)で所長特別顧問と「国家建設プログラム(State-Building Program)」のシニアプログラムオフィサーを務めました。同氏には、多国間安全保障問題に関する幅広い著書があり、また共編者としてLynne Rienner Publishersから近日出版予定の「The UN Security Council in the 21st Century(21世紀の国連安全保障理事会)」とケンブリッジ大学出版部から2012年に発行された「Nepal in Transition: From People’s War to Fragile Peace(過渡期のネパール:内戦から脆弱な和平へ)」という2冊に関わっています。

    フォン・アインジーデル氏は、コロンビア大学(ニューヨーク)で国際関係学の修士号を、またルードヴィヒ・マクシミリアン大学(ミュンヘン)で政治学の修士号を取得しています。 既婚で子ども2人。