チリツィ・マルワラ教授、国連大学学長に就任

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  • 2023年3月1日     東京

    本日付でチリツィ・マルワラ教授が国連大学学長に就任し、5年の任期が開始しました。

    在任中、国連事務次長の役職に就き、東京にある国連大学本部を拠点とします。

    カナダのデイビッド・M・マローン博士(2013年3月1日から2023年2月28日まで就任)の後任として第7代国連大学学長として選出されたことは、アントニオ・グテーレス国連事務総長により2022年7月に発表されました。国際連合大学憲章に従い、マルワラ教授は国連大学理事会が推薦する複数の候補者から選出され、国連事務総長がユネスコ事務局長と協議して任命を決定しました。

    国連大学に着任する以前は、マルワラ教授はヨハネスブルグ大学(南アフリカ)において、副学長兼校長(2018-2023年)、研究・国際化担当副学長補佐(2013-2017年)そして工学・構築環境学部長(2009-2013年)を務めました。ヨハネスブルグ大学の前は、ウィットウォーターズランド大学(南アフリカ)で教鞭をとりました(2003-2008年)。マルワラ教授の経歴は下記をご参照ください。

    前学長であるマローン博士は後任について次のように述べました。
    「このような著名な大学教育者であり優れた学者である人物を後任として迎えることができ、大変嬉しく思います。国連大学で私が経験したものと同じくらい幸せな未来が訪れることを願っています。」

    国連大学は1975年にその活動を開始し、世界12カ国に研究所やプログラムを抱えるグローバルな研究・教育機関です。国連大学は研究、能力開発そして政策関連の助言を提供することに重点を置きます。国連システムのシンクタンクとして、国連大学は国連システムの他の機関や主要な研究機関と緊密な関係を維持しています。国連大学の研究は「人類の生存、開発、福祉など国連とその加盟国が関心を寄せる緊急性の高い地球規模課題の解決」に注力することと国際連合大学憲章で定められています。

    国連大学理事会を代表し、理事会議長のフンミ・オロニサキン教授は、次のように述べ、新学長を歓迎しました。
    「理事会はチリツィ・マルワラ教授と緊密に協力し、デイビッド・マローン博士による素晴らしい功績を礎に、国連大学を次のステージへと進められることを楽しみにしています。」

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    国連大学広報部 中張有紀子(なかはりゆきこ)
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    y.nakahari@unu.edu

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    チリツィ・マルワラ国連大学学長の略歴

    2023年3月1日に国連大学学長に就任する以前、マルワラ教授は2018年1月から2023年2月まで、ヨハネスブルグ大学(南アフリカ)において、副学長兼校長を務めました。マルワラ教授は過去に同大学の研究・国際化担当副学長補佐(2013-2017年)と工学・構築環境学部長(2009-2013年)を務めました。

    2003年から2008年にかけ、マルワラ教授はウィットウォーターズランド大学(南アフリカ)で准教授、後に教授を務めました。2001年から2003年にかけて、サウス・アフリカン・ブルワリーズ社で技術ディレクター補佐を務め、2000年から2001年まで、インペリアルカレッジ(英国、当時はロンドン大学の一部)で博士研究員を務めました。

    また、マルワラ教授はアメリカ、イギリス、中国そして南アフリカで客員研究員や客員教授を務め、豊富な学術、政策、マネジメント、そして国際経験を有し、5つの特許を共同取得しています。教授が従事してきた研究は学際的な性格が強く、AIの理論や、工学、社会科学、経済、政治、金融そして医療へのAIの応用が含まれます。さまざまな世界レベルや国家レベルの政策団体に参加し、ユネスコ、ユニセフ、WHOやWIPOなどの国連機関とも協力してきました。

    マルワラ教授はケンブリッジ大学(英国)で博士号を、プレトリア大学(南アフリカ)で機械工学の修士号を、ケース・ウェスタン・リザーブ大学(米国)で機械工学の理学士号(優等位)を取得しました。また、コロンビア・ビジネススクールやハーバード・ビジネススクールでマネジメントやリーダーシップ開発プログラムを修了しています。

    マルワラ教授はアメリカ芸術科学アカデミーに所属しているほか、世界科学アカデミー(TWAS)、南アフリカ科学アカデミー、アフリカ科学アカデミーなどにフェローとして所属しています。

    マルワラ教授はこれまでに20冊以上もの書籍を著し、直近では「Leadership Lessons from Books I Read」(2021年)や「Leading in the 21st Century: The Call for a New Type of African Leader」(2021年)を出版しました。また、何十件もの書籍へのチャプター寄稿や、ジャーナル論文、会議論文の執筆を行い、200件以上もの雑誌記事や新聞寄稿を提供してきました。

    マルワラ教授は南アフリカの最高栄誉であるマプングブエ勲章や、南アフリカ科学アカデミーの「社会のための科学(Science-for-Society)」金賞など複数の受賞経験を有します。また、南アフリカ情報技術専門家協会(IITPSA)によって2021年のITパーソナリティー・オブ・ザ・イヤーに選ばれました。