マイケル・ベスト教授をマカオの国連大学コンピューティングと社会研究所所長に任命

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  • 2015年1月20日

    国連大学は、マイケル・ベスト教授を新しい研究所である国連大学コンピューティングと社会研究所(UNU-CS)の所長に任命したことを発表します。ベスト教授は2015年1月17日付で所長に就任し、UNU-CSの運営全般に責任を持ちます。

    UNU-CSは中国のマカオにあり、コンピューティング技術と情報技術の分野で、開発途上社会が直面する重要な課題に重点的に取り組みます。また、政策関連の研究プログラムとともに、博士課程および博士課程修了後のフェローシップを通じて、コンピューティング能力の向上と情報技術の革新的な応用の拡大を目指します。

    その目的は、急速に発展するグローバルな情報化社会に参加し、それを形成し、そこから恩恵を受ける能力を持つ、次世代のコンピューター科学者と社会科学者を育成することです。 2014年に設立されたUNU-CSの前身は、国連大学国際ソフトウエア技術研究所(UNU-IIST)であり、コンピューターサイエンスの研究能力開発において20年の歴史を有しています。

    UNU-CS所長就任に際して、ベスト教授は次のコメントを発表しました。「研究の新局面を切り開く国連大学コンピューティングと社会研究所の所長に選ばれたことを、大変光栄に思っています。この極めて重要な分野において、開発途上世界のニーズに効果的に対応する国連システムの中核的研究拠点として、UNU-CSの認知度の向上を目指します」

    米国生まれのベスト教授は、ジョージア工科大学のサム・ナン国際問題研究所とスクール・オブ・インタラクティブ・コンピューティングで准教授を務めており、テクノロジーズ・アンド・インターナショナル・ディベロップメント・ラボを指導しています。また、ハーバード大学のバークマン・センター・フォー・インターネット・アンド・ソサエティのファカルティ・アソシエイトでもあるほか、広く読まれている電子ジャーナル、Information Technologies and International Development(情報技術と国際開発)の共同創設者であり、名誉編集委員長でもあります。

    ベスト教授はマサチューセッツ工科大学(MIT)の理学修士号と博士号を取得し、インドのメディア・ラボ・アジアのディレクターと、MITメディア・ラボのEディベロップメント・グループの代表を務めています。教授はカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で学士課程を学び、コンピューターサイエンス・コンピューター工学の理学士号を取得しました。 ベスト教授は情報通信技術(ICT)が社会的、経済的、政治的発展に及ぼす影響について、幅広く執筆しています。教授の研究対象には、とくに紛争後の平和と和解の分野において、ICTが開発と安全保障との結びつきに与える影響に関するものがあります。

    「ベスト教授を国連大学システムにお迎えすることができ、大変嬉しく思っています。教授は情報技術と国際開発の分野での経験を生かして、国連大学の研究と国連全体としての政策立案に非常に重要な貢献をしてくれることと確信しています」とデイビッド・マローン国連大学学長は述べました。

    UNU-CSについての詳細は下記のウェブサイトをご覧ください。 http://cs.unu.edu

    マイケル・ベスト教授へのインタビューをご希望の方は、国連大学広報メディア担当の牧(電話:03-5467-1298、Eメール:maki@unu.edu)までご連絡ください。