イタリアに国連大学の新研究所設立へ:ビッグデータとAIに関する国際協働を推進

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  • 2023年6月12日

    国連大学は新たな研究・研修施設をイタリアのボローニャに設立することを本日発表しました。イタリア政府とエミリア・ロマーニャ州の多大なる支援と協力によって実現することとなった新研究所は、人間を取り巻く環境への変化に対処するためにビッグデータや人工知能(AI)を活用していくべく、国際的な協働とイノベーションを促進します。

    2022年に国際的な専門家から成るチームがフィージビリティ・スタディを成功裡に実施し、ビッグデータやAIの力を活用することに焦点を当てた国連大学研究所の設立の可能性を確認しました。このことを踏まえ、新研究所の長期的な持続可能性を保障するために、イタリア政府は4000万ドルという多額の拠出金を国連大学基金に提供することを誓約しました。さらに、イタリア政府およびエミリア・ロマーニャ州は、研究所の初期の活動費用として、10年間にわたり毎年250万ユーロを共同で拠出します。

    新国連大学研究所の所在地となる建物は、最新鋭の設備やイノベーション環境が整う研究ハブとして有名なボローニャのテクノポールで現在建設中です。イタリア当局による許認可やスタッフの採用次第で、早ければ2024年後半に新研究所の活動開始が見込まれます。

    ボローニャにおける国連大学の新研究所設立は、人間を取り巻く環境変化への対処にビッグデータや人工知能(AI)が持つ可能性を活用していくための大きな一歩となります。政策に有用な研究や研修の提供を通じて新研究所が貢献し得る分野として、気候変動、防災、危機・紛争の管理などがあげられます。

    ビッグデータやAIから得られる知見を持続可能な開発目標(SDGs)の達成に活用しようとする国連の取り組みを加速させる上で、新研究所は、他の国連機関との戦略的協力を通じ、重要な役割を果たすでしょう。さらに、グローバル・サウスの研究者や政策決定者と協力することで、新研究所は、世界中の国々や人々のニーズや希望に対応するプロジェクトや共同事業を推進します。

    「人工知能やビッグデータは、良くも悪くも世界を変えようとしています。その素早い発展を私たちが導くには、あり得る応用や影響について理解を深めることが重要です」とチリツィ・マルワラ国連大学学長は語ります。「緊急性の高い地球規模課題の解決を支援するという責務を果たすために、国連大学は日々進化する世界のニーズに同じペースでついて行く必要があります。人間を取り巻く環境変化への対処におけるビッグデータや人工知能(AI)に焦点を当てた新研究所の設立は、その努力への一歩です。」

    活発なイノベーション環境を誇るエミリア・ロマーニャ州に所在することで、国連大学の新研究所は、豊かな研究コミュニティ、最新のスーパーコンピューター設備、そして確かなクラウド・インフラにアクセスできます。この好立地により、新研究所は先駆的な研究や政策形成、学際的な協働におけるグローバル・ハブとして頭角を表すでしょう。

    6月12日に、新研究所の権限や研究対象をより詳しく設定し、理想的な地域間協力や知識交換を実現する方途について議論すべく、ビッグデータとAI分野の主なステークホルダーや国際的な専門家の代表者がボローニャにおけるワークショップに参加しました。

    ボローニャにおける国連大学の新研究所設立は、ビッグデータとAIの分野における協働、イノベーション、そして知識創造の新時代の到来を告げ、国際協力の推進と持続可能で公正な未来の実現に貢献するでしょう。

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    イタリア・ボローニャにおける国連大学の新研究所設立に関するイタリア政府、エミリア・ロマーニャ州および国連大学による共同声明(英語)は、こちらの英語版プレスリリースをご覧ください。

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    国連大学広報部長 カイラ・ボウマン bowman@unu.edu

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