2020年7月1日     ニューヨーク

国連大学は7月1日、ニューヨークに拠点を置く国連大学政策研究センター（UNU-CPR）の所長にダビッド・パサレーリ氏、プログラム・ディレクターにアダム・デイ氏がそれぞれ新たに着任したことを発表しました。

UNU-CPR は2014年に東京で設立された後、2018年にニューヨークの国連大学事務所と統合し、暴力および紛争の防止、現代の奴隷制や人身売買との戦い、デジタル技術と世界秩序の関連という優先分野に重点を置いて研究を行なっています。多国間システムに関する深い知識と優れた研究活動を組み合わせることで、現在と将来のグローバルな公共政策課題に対して、革新的な解決策を生み出しています。

ダビッド・パサレーリ氏はオックスフォード大学で国際開発学博士号を取得し、これまで国連大学の学長室長と理事会幹事を兼務するなど、国連と国連大学システムで10年を超える経験を積んでいます。UNU-CPRでは、新たな組織開発やパートナーシップ、成長戦略を監督し、移住、不平等、および開発の分野に関する研究・政策助言活動を率いる予定です。

パサレーリ氏は次のように語っています。「所長としてUNU-CPRに加わることを嬉しく思います。この困難な時期に、革新的で将来を見据えた政策オプションを国際的なプロセスへとつなげていく必要性は、かつてなく高まっています。世界中の新旧のパートナーやステークホルダーと協力しながら、UNU-CPRの業績をさらに積み重ねていくことを楽しみにしています」

一方アダム・デイ氏は、研究者として国連の政策関連活動に関する広範な知識と経験を兼ね備えています。コンゴ民主共和国やレバノン、スーダンなど、国連フィールド・ミッションで得た知見を活かしながら、今後も紛争予防や紛争からの移行、気候安全保障にまつわる新旧のUNU-CPRプログラム活動を率いていきます。デイ氏は、フレッチャー法律外交大学院、カリフォルニア大学バークレー校、およびブラウン大学で学位を取得し、現在キングス・カレッジ・ロンドン戦争学部の博士課程に在籍しています。

これまで6年にわたり、ニューヨークの国連大学事務所を率いてきたジェームズ・コケイン氏は、上級研究員（非常勤）としてUNU-CPRに留まり、奴隷制と人身売買に対抗する金融（FAST）プロジェクトに関してリヒテンシュタイン・イニシアチブを率いていきます。

国連大学学長を務めるデービッド・マローン国連事務次長は、「国連に対する国連大学の政策的貢献を確立するために不断の努力と効果的な活動を行なってきたジェームズに、深く感謝します。ダビッドとアダムはどちらも、優れた政策立案能力と、国連の取り組みについて稀に見る研究能力を兼ね備えています。間違いなく大きな成果を上げるでしょう」と述べています。

本件に関するお問い合わせ
英語：国連大学政策研究センター広報部　アントニー・ダーシ
dursi@unu.edu | +1-202-867-6592

日本語：国連大学 広報部
mediarelations@unu.edu