竹本和彦博士を国連大学の新研究所、 サステイナビリティ高等研究所所長に任命

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  • 2014年1月7日     東京

    国連大学は、竹本和彦博士を国連大学の新しい研究所であるサステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)の所長に任命したことを発表します。竹本博士は2014年1月1日付けで所長に就任しました。

    竹本博士は、環境政策の開発と研究管理に関して、約40年に及ぶ広範な経験を有しています。国際的な環境問題の外交官としての経験とともに、今後、所長としての任務に反映していきます。

    国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)は、日本を拠点とする国連大学の2つの研究所・研修センターである、国連大学高等研究所(1996年設立)と国連大学サステイナビリティと平和研究所(2009年設立)の統合により設立されます。現在、統合作業が進められており、2014年に完了する予定です。新しい研究所は国連大学本部(渋谷区)に設置されます。

    サステイナビリティ高等研究所は、日本における国連大学の研究および能力の開発に関する強固な伝統を礎とするものであり、そうした開発は、専門家や学者からなるグローバルなネットワークとの連携によって実施されています。同研究所の研究プログラムでは、サステイナビリティ学、生物多様性、環境ガバナンスをはじめとする、環境研究のさまざまな側面に基づいたハイレベルな政策立案に重点を置きます。

    「国際的な環境分野での研究と行動で私たちや他の多くの人々にも高名な竹本博士が着任されることは、非常に喜ばしいことです。彼の参加により、私たちのチームワークは強固なものになるでしょう」とデイビッド・マローン国連大学学長は述べています。

    竹本博士は、2010年から国連大学高等研究所のシニア・フェローおよびプログラム・ディレクターとして、同研究所の持続可能な開発のための教育(ESD)、国際SATOYAMAイニシアティブ(ISI)、「いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット」、ならびに国連大学サステイナビリティと平和研究所のFUKUSHIMAグローバル広報事業(FCG)の責任者を務めています。

    国連大学に参加する前は、日本政府内で環境関連のさまざまな要職を歴任し、最近では環境省(MOE)地球環境審議官(次官級)(2008~2010年)を務めました。この役職においては、とりわけ気候変動、生物多様性、越境大気汚染といった地球環境問題に関する国際交渉のための国家戦略の開発を担当しました。

    環境省ではほかに、環境管理局長(2005~2008年)、地球環境局次長(2003~2005年)、廃棄物対策課長(2002~2003年)などを歴任しました。

    さらにそれ以前には、環境省の前身である環境庁、ならびに国際応用システム分析研究所(IIASA オーストリア、1995~1996年)、世界銀行(1989~1992年)、静岡県庁(1980~1982年)においてさまざまな役職を担当しました。

    また同博士は、OECD環境政策委員会の副議長、国連持続可能な開発委員会(CSD)の閣僚級ラウンドテーブルの共同議長、アジア太平洋地球変動研究ネットワーク(APN)の事務局長も務めています。

    竹本博士は、東京大学で工学学位、ジョンズ・ホプキンス大学高等国際研究大学院(SAIS)で国際公共政策修士号を取得しています。また最近、東京大学から博士号を取得しました。

    「新設された研究機関に貢献し、私たちの持続可能な未来にむけてチーム一丸となって研究に打ち込めることは、たいへん嬉しく光栄なことです」 と竹本博士は話しています。

    国連大学は、国連システムの学術部門として1975年に設立され、世界の12を超える国々に研究・教育機関やプログラムを持つネットワークとして活動しています。国連大学の使命は、人類の生存、開発、福祉など、国連とその加盟国が関心を寄せる緊急性の高い地球規模課題の解決に向けた取り組みに、共同研究と大学院教育ならびに知識の普及とアドバイザリーサービスを通じて寄与することです。そのシンクタンクとしての役割において、国連システムおよび国連加盟国に対し、知識ベースの政策助言を提供しています。