目標9:産業と技術革新の地盤をつくろう


社会の平等と経済的な繁栄を左右するのは、インフラ投資です。しかし、途上国を中心に何十億という人が、電力、トイレ、水などの基本的なサービスさえも利用できない状況にあり、これが経済発展の原動力となる産業・技術の発展を妨げています。持続可能な資源のバリューチェーンを構築し、農産物加工などの極めて重要な部門の不足を補うには、自由闊達なイノベーション、そしてそれを可能にする強靭なインフラ設備が必要です。

産業と技術革新に関する国連大学の取り組み

国連大学の研究は、開発における各部門の協力関係強化に重点を置いています。産業界のそれぞれの部門が連携すれば、イノベーションが進み、資源や利益が平等に行き渡り、回復力(レジリエンス)のある都市システムの構築が可能になります。工業生産の基礎となる研究では、資源開発業界が持続可能な経済成長の中心的存在へと転換できるよう、政策オプションの提示を行っています。また、急速に進む都市化を気候変動によるリスク緩和へと繋げ、全ての人に安全な住居と充実したネットワーク・サービスを提供する取り組みにも、私たちの研究が活用されています。

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研究者からのメッセージ

 


国連大学 マーストリヒト技術革新・経済社会研究所(UNU-MERIT)
教授

カルロ・ピエトロベッリ

pietrobelli@merit.unu.edu

「産業は、持続可能な開発にとって不可欠な推進要素です。とりわけ開発途上国では、企業はより多くのイノベーションと、より強力な技術力を必要としています。私の研究は、グローバルなバリューチェーンから利益を得ようとする企業の取り組みを促進するとともに、開発途上国のイノベーションの強化を目指しています」

 

国連大学 サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)
日本学術振興会(JSPS)と国連大学によるポスドクプログラム フェロー

レティシア・ドス・ムチャンゴス

leticia.muchangos@unu.edu

「持続不可能な消費と生産は、実はジェンダーの不平等と密接に関連しています。男女間の平等なパートナーシップを育て、持続可能な消費と生産を促進するジェンダー平等志向の教育アプローチを開発することが、私の研究のゴールです」

 

注目の研究プロジェクト

 


国連大学
マーストリヒト技術革新・経済社会研究所(UNU-MERIT)

ラテンアメリカにおける
科学ネットワークシステム

歴史的に見て、科学とイノベーション分野では常に遅れをとってきたラテンアメリカ。しかし今、この地域は科学分野で業績を挙げ、他の地域との差を縮めつつあります。このプロジェクトでは、ラテンアメリカ地域の研究機関と、彼らと民間企業との共同ネットワークの特徴を分析して、科学分野におけるラテンアメリカの近年の発展について検証しています。

 

国連大学
マーストリヒト技術革新・経済社会研究所(UNU-MERIT)

中南米の鉱業グローバル・バリューチェーンとイノベーション

ブラジルの鉄鉱石鉱山やチリの銅埋蔵量など、ラテンアメリカの鉱業業界は、持続可能な開発の力強い原動力となる可能性があります。このプロジェクトでは、ラテンアメリカ地域の鉱業が開発のけん引役となるように、イノベーションを最大限に活かし、プラス効果のある構造改革を促す政策立案を支援しています。

 

国連大学
世界開発経済研究所(UNU-WIDER)

開発における天然資源と採取

石油やガス、鉱物などの天然資源に依存した経済成長は、貧困層までその恩恵が行き渡らないことから、途上国にとって、往々にして‘恵み’ではなく‘呪い’になってしまう場合があります。このプロジェクトでは、途上国の豊かな天然資源をより良く管理・開発する方法について研究を進めています。

 

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  •  
     
    シモーネ・サンドホルツ
    リサーチアソシエイト、国連大学環境・人間の安全保障研究所(UNU-EHS)

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