目標8:働きがいも経済成長も


雇用が生み出され、生産性が上がると、投資が活発になり、持続可能な経済成長や総合的な社会の発展が進みます。しかし、22億人以上が1日2ドル未満で暮らしている中、貧困の撲滅を可能にする経済成長は、ディーセント・ジョブ(働きがいのある人間らしい仕事)、すなわち適正な賃金、安全な労働環境、社会的保護、そしてそれらにアクセスできる機会の平等にかかっています。各国は、2030年までに新たに就業する4億7,000万人が、雇用に適したスキルと教育を受けられるよう、将来の仕事のニーズを予想する必要があります。

雇用と経済成長についての国連大学の研究

外国投資、移住、技術移転などが加速している現代においては、国の経済政策でもこうした外部の影響を考慮する必要があります。私たちの研究は、刻々と変化する地理経済的な状況を乗り切るため、また、能力の強化・雇用の創出・重点的な社会サービスを通して、弱い立場にいる人々の生活を向上させ成長を実現するために、各国の政策立案に活用されています。 例えば、アフリカでのプロジェクトでは、経済情勢とその社会的な影響を評価・モニタリングする情報システムの構築支援に取り組んでいます。システムを活用し、政策立案に携わる人たちが、偏りのある開発を見直し、持続可能な開発へと切り替えるサポートを行っています。

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研究者からのメッセージ

 


国連大学 グローバリゼーション・文化・モビリティ研究所(UNU-GCM)
シニア・リサーチオフィサー

フランシスコ・コス・モンティエル

cosmontiel@unu.edu

「技術革新は、効率性と生産性の向上をもたらす一方、不平等を拡大し、労働市場に混乱を生じさせ、労働者の職を奪う原因ともなりえます。特に、移民労働者と女性は、最終的に自動化によって失われる可能性のある職に多く就いています。私が目指すのは、すべての人々が恩恵を受けられる包括的な技術革新を可能にし、誰一人として置き去りにしない未来を作ることです」

 

国連大学 世界開発経済研究所(UNU-WIDER)
リサーチフェロー

ビンチェンツォ・サルブッチ

vincenzo@wider.unu.edu

「近年、多くのアフリカ諸国が目覚ましい経済成長を遂げています。しかし、私が研究しているモザンビークのように、包摂的な成長を遂げた国はごくわずかです。私は国連大学での研究を通じて、不利な状況に置かれた人たちが、経済成長の恩恵を十分に受けられる方法を見出したいと考えています」

 

注目の研究プロジェクト

 


国連大学
グローバリゼーション・文化・モビリティ研究所(UNU-GCM)

女性の行為主体性、
移動性および社会文化的変化

女性の移住者の多くは、弱い立場に置かれ、事件や事故の犠牲者となり、そして搾取の対象となっています。一方で、ポジティブな経験を持つ女性移住者もいます。この研究は、移住によって女性が得るエンパワーメントの機会に注目しています。

 

国連大学
マーストリヒト技術革新・経済社会研究所(UNU-MERIT)

アフリカ大陸における中国の
経済的・政治的影響力の拡大

国際金融分野での中国の役割は重要性を増しており、また、アフリカ大陸では経済・政治の現状を一変させるゲームチェンジャーとなっています。中国の存在感が増大する中、アフリカにおける外国金融の動きについて、ヨーロッパ中心主義とは一線を画すアプローチがますます重要になっています。このプロジェクトでは、そうした新たなアプローチの開発に取り組んでいます。

 

国連大学
世界開発経済研究所(UNU-WIDER)

モザンビークの包括的成長 :
研究・能力拡大の取り組み

モザンビークは、経済成長しているにもかかわらず、依然として後進国に分類されています。モザンビークを“中所得”国に移行させるため、そしてモザンビーク国民の生活水準改善につながる包括的な成長を推進するために、このプロジェクトでは、若い研究者が経済データを収集し、質の高い研究を行えるよう指導しています。

 

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