Sustainable Development Goal 8

働きがいも経済成長も

雇用の創出・生産性の向上は、投資を活性化させ、持続可能な経済成長や総合的な社会の発展を加速させます。しかし、22億人以上が1日2ドル未満で暮らしている中、貧困の撲滅を可能にする経済成長は、ディーセント・ジョブ(働きがいのある人間らしい仕事)、すなわち適正な賃金、安全な労働環境、社会的保護、そしてそれらにアクセスできる機会の平等にかかっています。

外国投資、移住、技術移転などが進む現代において、国の経済政策でもこうした外部の影響を考慮する必要があります。私たちの研究は、刻々と変化する地理経済的な状況を把握するため、また、能力の強化・雇用の創出・重点的な社会サービスを通して、弱い立場にいる人々の成長・生活向上を実現するために、各国の政策立案に活用されています。政策立案に携わる人たちが、偏りのある開発を見直し、持続可能な開発へと切り替えられるようサポートを行っていますしています。

International Labour Organization

研究者からのメッセージ

アリス・エックシュタイン

国連大学 政策研究センター(UNU-CPR)
プログラム・マネジャー

「SDGsの目標8を達成するためには、強制労働と現代の奴隷制度、人身売買、児童労働を撲滅させることが不可欠です。私は研究を通して、こうした形態の搾取を終わらせるために役立つ最良の情報を提供することで、この目標への取り組みを約束した193の国々をサポートしています。これにより、政策担当者が『持続可能な開発のための2030アジェンダ』を進めるための有効な対策を行う後押しとなります」

モーリーン・ウィア

国連大学 世界開発経済研究所(UNU-WIDER)
リサーチ・フェロー

「安定した経済環境と、支えとなる経済政策は、持続可能な開発の基盤です。私の研究では、インフレや債務、金融包摂、失業などのマクロ経済学に関する課題を分析し、経済成長と持続可能な開発を促進する政策的解決策を見出しています」

クナル・セン

国連大学 世界開発経済研究所(UNU-WIDER)
所長

「すべての人が生産的な完全雇用とディーセントワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を得られることは、『持続可能な開発のための2030アジェンダ』の重要な目標です。この目標の達成なくしては、すべての人に恩恵をもたらす包摂的で持続可能な成長は不可能です。私は研究を通して、その達成を阻む原因を特定し、SDGsの目標8に関する政策的課題に取り組んでいます」

注目のプロジェクト

仕事と不平等の性質の変化

このプロジェクトでは、アフリカとアジア、ラテンアメリカの11カ国に関する綿密な調査と国際比較調査を通じて、新しいテクノロジーとグローバル化が労働者の賃金にもたらす影響と、それがひいては賃金不平等にどのような影響を与えるのかを研究しています。

8.7連合の知識プラットフォーム

現代の奴隷制度、人身売買、強制労働、児童労働を撲滅を目指すこのイニシアティブでは、信頼できる調査やデータを通じて、SDGターゲット8.7を達成するグローバルなオンライン知識プラットフォームを作成しています。

モザンビークの包括的成長 : 研究・能力拡大の取り組み

モザンビークは、経済成長が進んでいるにも関わらず、依然として後進国に分類されています。モザンビークを“中所得”国に移行させるため、そしてモザンビーク国民の生活水準改善につながる包括的な成長を推進するために、このプロジェクトでは、若い研究者が経済データを収集し、質の高い研究を行えるよう指導しています。

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