Sustainable Development Goal 8

働きがいも経済成長も

雇用の創出・生産性の向上は、投資を活性化させ、持続可能な経済成長や総合的な社会の発展を加速させます。しかし、22億人以上が1日2ドル未満で暮らしている中、貧困の撲滅を可能にする経済成長は、ディーセント・ジョブ(働きがいのある人間らしい仕事)、すなわち適正な賃金、安全な労働環境、社会的保護、そしてそれらにアクセスできる機会の平等にかかっています。

外国投資、移住、技術移転などが進む現代において、国の経済政策でもこうした外部の影響を考慮する必要があります。私たちの研究は、刻々と変化する地理経済的な状況を把握するため、また、能力の強化・雇用の創出・重点的な社会サービスを通して、弱い立場にいる人々の成長・生活向上を実現するために、各国の政策立案に活用されています。政策立案に携わる人たちが、偏りのある開発を見直し、持続可能な開発へと切り替えられるようサポートを行っていますしています。

International Labour Organization

研究者からのメッセージ

ケリー・グリーソン

国連大学 政策研究センター(UNU-CPR)
データサイエンス責任者

「現代の奴隷制度、強制労働、人身売買、児童労働はSDG8を達成するために解決しなければいけない現実課題です。政策実行者は、これらの搾取に対処する際、何が効果的であるかを知るために最も質の高いエビデンスを利用する必要があります。そのために、高いクオリティのエビデンスに基づいた政策へと転換する支援に取り組んでいます」

ダイアナ・パンジャンプキーナ

国連大学 地域統合比較研究所(UNU-CRIS)
博士フェロー

「国際貿易は私たちの生活のすべてに影響を与えています。私の研究は、多様なステークホルダーの意見を反映した政策立案が、公正で包摂的、そして適切に統治された国際取引システムへどのように貢献できるかに焦点を当てています」

Francisco Cos-Montiel

フランシスコ・コス・モンティエル

国連大学 グローバリゼーション・文化・モビリティ研究所(UNU-GCM)
シニア・リサーチオフィサー

「技術革新は、効率性と生産性の向上をもたらす一方、不平等を拡大し、労働市場に混乱を生じさせ、労働者の職を奪う原因ともなりえます。特に移民労働者と女性は、最終的に自動化によって失われる可能性のある職に多く就いています。私が目指すのは、すべての人々が恩恵を受けられる包括的な技術革新を可能にし、誰一人として置き去りにしない未来を作ることです」

注目のプロジェクト

女性の主体性と移住における社会文化的変化

女性の移民は、前世紀から続く最も重要な社会パターンの一つです。女性移民たちは大抵、移住先で社会的に弱い立場に置かれ、家事労働や性産業、その他の規制されていない産業に従事させられています。この研究はこうした現状に着目し、どうすれば移民が女性のエンパワーメントに繋がるのか調査しています。

8.7連合の知識プラットフォーム

現代の奴隷制度、人身売買、強制労働、児童労働を撲滅を目指すこのイニシアティブでは、信頼できる調査やデータを通じて、SDGターゲット8.7を達成するグローバルなオンライン知識プラットフォームを作成しています。

モザンビークの包括的成長 : 研究・能力拡大の取り組み

モザンビークは、経済成長が進んでいるにも関わらず、依然として後進国に分類されています。モザンビークを“中所得”国に移行させるため、そしてモザンビーク国民の生活水準改善につながる包括的な成長を推進するために、このプロジェクトでは、若い研究者が経済データを収集し、質の高い研究を行えるよう指導しています。

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