Sustainable Development Goal 3

すべての人に健康と福祉を

健康と福祉へのアクセスは、人権であり、人類の繁栄の基礎となるものです。しかし、途上国の住民や、なかでも女性や子供など最も弱い立場に置かれた人々は、十分な支援が受けられない状況にいます。人々の健康状況を根本から改善するためには、病気の予防、徹底した予防接種プログラムの支援、性と生殖に関するケアや教育への平等なアクセスを提供する、ユニバーサルで安価な医療制度の確立が求められます。

現在、世界の人口の半数以上が都市部に住んでいることから、国連大学では、都市部の健康ガバナンスに特に重点を置き、非伝染性疾病(NCDs)の増加を食い止め、懸念される病原菌の発生への対応を強化する研究を行っています。また、自然災害による健康被害の減少にも重点的に取り組んでいます。このほか、安全な水の供給や下水設備の整備など、健全な開発にとって極めて重要な要素について評価し、これらが今後の福祉政策の中で確実に強化されるよう取り組んでいます。

研究者からのメッセージ

オビジオフォー・ アギナム

国連大学 グローバルヘルス研究所(UNU-IIGH)
副所長

「国籍や人種、性別に関わらず、健康な暮らしを送ることは基本的な人権です。私の研究は、グローバルヘルスガバナンスの制度面・実行面の両方を改善する点に力を入れています。特に、開発途上国において、”誰一人置き去りにしない”健康保険制度を整備したいと考えています」

スヤマ・ベン・ダウ

国連大学 政策主導型電子ガバナンスに関するオペレーティング・ユニット(UNU-EGOV)
リサーチ・フェロー

「デジタルテクノロジーは、健康や教育へのアクセスを増やし、経済も加速させます。新たなテクノロジーが誰しもに恩恵を与える包摂的なものであるよう、ガバナンスの構築に取り組んでいます」

ホセ・シリ

国連大学 グローバルヘルス研究所(UNU-IIGH) リサーチ・フェロー

「都市空間は以前にも増して、そこに暮らす人々の健康や福祉、生活の豊かさを決定づけています。都市の複雑さの理解・対処にフォーカスし、より健康的で持続可能な都市のデザイン、設計、運営について研究しています」

注目のプロジェクト

水に関連した健康リスクへの対応

世界では、特に人道的な危機にさらされている人々が、清潔な水と衛生設備へアクセスできず深刻な影響を受けています。このプロジェクトでは、水に関する健康問題を様々な角度から研究し、医療システムのレジリエンス向上を図っています。

地球の変化と持続可能な都市衛生

都市は新たな挑戦や様々な機会を生み出す場所です。しかし、複雑さを増す都市の形態は、行政による住民の健康管理・福祉の向上を困難にしています。 このプロジェクトは、複雑化する都市問題について理解を深め、健康で健全な都市生活を世界中で実現するために、各国の政策に働きかけることを目的としています。

開発途上国における保健のガバナンス

世界の都市人口が拡大し続ける中、都市化による保健関連の課題も増加しています。このプロジェクトでは、ガバナンスを改善することで、都市全体の保健と福祉の強化を図ります。

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