平和と公正をすべての人に
持続可能な開発は、平和と正義がなければ実現不可能です。しかし、暴力、紛争、犯罪が絡み合い、開発に関する取り組みから、毎年数兆ドルが流用されているほか、何十億人という人々が人権の完全な保障を否定されています。平和維持活動、法整備、司法制度の強化を通じて、暴力や不当な搾取から最も弱い立場にいる人々を保護する必要があります。
国連大学の研究は、平和の維持と持続可能な開発を同時実現を目的としています。組織犯罪、テロ行為、犯罪的暴力、そして急速に進む都市化などに着目し、世界で起きている犯罪の変化を分析しています。その上で、暴力とそれが社会にもたらす影響を軽減すべく、人道支援や開発、治安機関が取るべき対応について知見を提供しています。また、移民やその家族に対して十分な法的保護が及んでいない分野を特定し、政策立案者が移民の安全や尊厳、経済的な安定を支援できるよう働きかけています。