Sustainable Development Goal 16

平和と公正をすべての人に

持続可能な開発は、平和と正義がなければ実現不可能です。しかし、暴力、紛争、犯罪が絡み合い、開発に関する取り組みから、毎年数兆ドルが流用されているほか、何十億人という人々が人権の完全な保障を否定されています。平和維持活動、法整備、司法制度の強化を通じて、暴力や不当な搾取から最も弱い立場にいる人々を保護する必要があります。

国連大学の研究は、平和の維持と持続可能な開発を同時実現を目的としています。組織犯罪、テロ行為、犯罪的暴力、そして急速に進む都市化などに着目し、世界で起きている犯罪の変化を分析しています。その上で、暴力とそれが社会にもたらす影響を軽減すべく、人道支援や開発、治安機関が取るべき対応について知見を提供しています。また、移民やその家族に対して十分な法的保護が及んでいない分野を特定し、政策立案者が移民の安全や尊厳、経済的な安定を支援できるよう働きかけています。

UN Photo / Sylvain Liechti

研究者からのメッセージ

ケール・サリ

国連大学 政策研究センター(UNU-CPR)
リサーチオフィサー

「紛争の性質は変わってきており、この変化は国連がこれまでの方法で紛争を抑止することを困難にしています。私は、国連が今以上に効果的に現代の紛争に対処できるように、紛争予防策を充実させる研究に取り組んでいます」

ケイティ・カッシュミンダー

国連大学 マーストリヒト技術革新・経済社会研究所(UNU-MERIT)
アシスタントプロフェッサー

「平和はすべての人が尊厳と自由を持って生きるために不可欠な要素です。私は研究を通じて、紛争や暴力から逃れてきた移民たちに解決策を提示したいと考えています。また、移住に関する問題を適切に管理し、移民をもっと受け入れる国際社会づくりを目指しています」

レベッカ・ブルーベイカー

国連大学 政策研究センター(UNU-CPR)
シニアポリシーアドバイザー

「多国籍機関における参加の拡大と強化は、国際的な協働と平和を促進に不可欠です。制裁や調停に関する政策研究を行ったり、国連システム内でSDG16を達成するための画期的な方法を考えることで、2030アジェンダに貢献したいと考えています」

注目のプロジェクト

国連による制裁と調停

国連の紛争予防・紛争解決の取り組みのうち、制裁と調停は極めて重要なものです。このプロジェクトでは、制裁と調停の関連性のより深い理解を目指ししています。特に、どのような制裁や調停が効果を発揮するのか、いつ・どのような場合に行動が取られるべきなのか、効果を高めるにはどうすれば良いかなどを中心に分析しています。

子どもたちと過激な暴力

このプロジェクトでは、武装グループによる子ども兵士の徴用がどのように行われているのかを明らかにし、子どもたちが過激な暴力主義や武装グループに巻き込まれるのを防ぐ効果的な方法を研究しています。

移住と開発に関する政策一貫性の指標

人々の移住による開発を最大限に活用しようとすれば、どの国も機会と課題に直面します。この指標は、移住と開発に関連した政策が、様々な分野でどのように影響しあうのか、現地当局の理解を促し、当局が移住と開発に関する政策の一貫性を高めることを目的として運用されています。

関連の記事

最新の出版物