目標16: 平和と公正をすべての人に


持続可能な開発は、平和と正義がなければ実現不可能です。しかし、暴力、紛争、犯罪が絡み合い、開発に関する取り組みから、毎年数兆ドルが流用されているほか、何十億人という人々が人権の完全な保障を否定されています。2030年までにこの問題に対処するためには、特に途上国において、説明責任を負う制度をあらゆるレベルで構築しなければなりません。また、平和維持活動、法の支配、そして司法制度の強化を通じて、様々な形の暴力や人身売買、不当な搾取から、最も弱い立場にいる人々を効果的かつ平等に保護していく必要があります。

平和と公正に関する国連大学の取り組み

国連大学の研究は、平和の維持と持続可能な開発を同時に実現させる指針の提示を目的としています。組織犯罪、テロ行為、犯罪的暴力、そして急速に進む都市化などに着目し、世界で起きている犯罪の変化を分析しています。その上で、暴力とそれが社会にもたらす影響を軽減すべく、人道支援や開発、治安に関係する機関が取るべき対応について、知見を提供しています。また、移住の要因や影響に関する研究を通じて、移民やその家族に対して十分な法的保護が及んでいない分野を特定し、政策立案者が移民の安全や尊厳、経済的な安定を支援できるよう働きかけています。

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研究者からのメッセージ

 


国連大学 政策研究センター(UNU-CPR)
シニア・ポリシーアドバイザー

アダム・デイ

adam.day@unu.edu

「暴力的な紛争によって、毎年、世界で数十万人もの命が奪われ、約14兆ドルが失われています。国連が設立された目的はこうした紛争を防ぐこと。現在、そして未来を見据えた革新的で効果的な紛争防止ツールを国連が見出せるよう、研究を通じて支援しています」

 

国連大学 マーストリヒト技術革新・経済社会研究所(UNU-MERIT)
教授

メリッサ・シーゲル

siegel@merit.unu.edu

「移住への取り組みは、SDGsの 16番目の目標「平和と公正をすべての人に」の達成に直に関わっています。移民問題における私の研究は、政策の一貫性と汚職に重点をおいています。この研究を通じて、移民は母国にいる人々に知識と価値観を伝えることで、母国の汚職問題と戦っていけるのだと示していきます」

 

注目の研究プロジェクト

 


国連大学
政策研究センター(UNU-CPR)

国連常駐調整官の紛争予防
ツールのグレードアップ

このプロジェクトは、国連常駐調整官(RC)と国連カントリーチームによる、紛争予防活動における実践的な貢献の在り方に関し、科学的根拠に基づいたグットプラクティス(優れた取り組み)と有用な過去事例を分析しています。

 

国連大学
政策研究センター(UNU-CPR)

不安定な紛争国に対する国連の予防外交と仲介努力の強化

世界的な紛争が増加する中で、争いが紛争へと拡大するのを未然に防ぐ予防外交はこれまでになく重要です。このプロジェクトは、予防外交を支援するため、紛争予防に対する国連の取り組みを、体系立てて綿密に分析を行っています。その中で、ベストプラクティスを特定し、得られた知識をこれからの取り組みに活かせるよう提言を行っています。

 

国連大学
マーストリヒト技術革新・経済社会研究所(UNU-MERIT)

地域レベルでの移住と
開発に関する政策一貫性の指標

人々の移住による開発を最大限に活用しようとすれば、どの国も機会と課題に直面します。この指標は、移住と開発に関連した政策が、様々な分野でどのように影響しあうのか、現地当局の理解を促し、当局が移住と開発に関する政策の一貫性を高めることを目的として運用されています。

 

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