Sustainable Development Goal 11

住み続けられるまちづくりを

住宅から公衆衛生、雇用、天然資源の消費や交通に至るまで、SDGsの達成は、現時点で取り組む都市計画に左右されるといっても過言ではありません。2030年までに、世界人口の60%が都市部に住むと予想されています。つまり、すべての人を受け入れ、安全で回復力(レジリエンス)を備えた持続可能な都市コミュニティを作ることができれば、世界の大多数の人々がその恩恵を受けられるのです。

持続可能な都市づくりというテーマは、ガバナンスから、移住、水、健康、経済開発、廃棄物、気候変動、自然災害に対する脆弱性に至るまで、国連大学の研究分野と相互に関係しています。以前は、こうした課題をそれぞれ個別の都市問題として扱う傾向がありましたが、国連大学ではこのような扱いを避け、政策に関連づけた学際的な分析を行っています。そうすることで、都市に住む人々がコミュニティに潜む複雑な問題を着実に解決できる、co-benefits(相乗的な利点)を生み出す解決策を提示しています。

From Apolitical to a Political Agenda for Urban Resilience

研究者からのメッセージ

マハスティ・オキナサーリ

国連大学 サステイナビリティ高等研究所
(UNU-IAS)リサーチ・アソシエイト

「2050年までに、人類の3分の2が都市部に居住すると予想されています。 SDGsを達成するための努力はどこでも必要とされていますが、都市部におけるグローバルな持続可能性の成功または失敗は、とりわけ大きな影響を及ぼします。私の研究は、都市ガバナンスとパートナーシップの改善を通じて、都市部におけるグローバル課題に効果的に対処することを目指しています」

Ngozi F. Stewart-Unuigbe

ンゴジ・F・スチュアート-ウヌイグベ

国連大学 アフリカ自然資源研究所(UNU-INRA)
リサーチフェロー

「都市への人口流入に伴い、スラムの形成が日々進んでいます。こうした居住環境は、住民の健康を損ない、経済成長を阻み、生活の質を低下させます。私の研究のゴールは、都市が住民にとってうまく機能を果たすものとなるよう変えていくことです。都市は平等な機会の場であるべきであり、誰もが安全かつ平和に、そして尊厳を持って暮らせる場所であるべきです」

セレナ・カウッチ

国連大学 物質フラックス・資源統合管理研究所
(UNU-FLORES)リサーチ・アソシエイト

「適切な都市水道サービスがなければ 、どこであっても健康的な生活は実現できません。私の研究は、都市の成長と衛生のつながりに焦点を当て、すべての人へ安全な水と衛生設備の提供を目指しています」

注目のプロジェクト

最小供給量コンセプトとしての重要インフラレジリエンス

人がこの社会で生きて繁栄していくためには、電気、輸送、水、医療、通信など基本的な公共サービスが必要です。しかし、これらサービスは往々にして災害発生後に被害を受け、機能しなくなる場合があります。このプロジェクトでは、防災計画策定に効果的な情報を提供することを目的とし、自然災害発生後に地域社会が存続するために必要な公共サービスとそのレベルについて特定していきます。

持続可能な都市に関するアフリカ研究カレッジ

持続可能な都市に関するアフリカ研究カレッジは、アフリカ大陸が現在、そして今後直面していく喫緊の課題を解決するため、研修を通じて必要な知識を次世代のアフリカの研究者に提供しています。

移住と都市

都市は機会と希望の空間であり、多くの移民が新たな生活を築こうとしています。このプロジェクトは、都市の拡大と移住との関連について研究しています。地方ではどのような国際移住が起きているかに焦点を当て、優れた政策と実践が人のモビリティ(移動性)のガバナンスにどのように貢献できるかについて研究しています。

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