目標1:貧困をなくそう


世界では2000年以来、極度の貧困の削減について目覚ましい進歩が見られましたが、依然として7億人余りが、国際貧困ラインの1日1.9ドル未満で生活しています。2030年までに世界中の貧困に終止符を打つには、所得格差を埋める努力だけに止まらず、さらに踏み込んだ多くの取り組みが必要です。資源へのアクセス、ジェンダー、雇用、住居、健康などのあらゆる分野で、平等を推進する制度や機会が必要不可欠です。

貧困についての国連大学の取り組み

貧困の問題は根深く、革新的な解決策が必要とされています。国連大学は、斬新な研究視点を用いながら、貧困をなくす継続的な取り組みを阻む要素を洗い出し、それらを克服する支援に取り組んでいます。

例えば、移住に関する研究では、ある世帯が移住した場合、元の居住地と移住先の両方において、貧困から抜け出すために必要とする社会経済的な要素や、その結果について検証しています。

また、国連大学の経済分析ツールボックスは、持続可能な利益モデルを用いて途上国を支援し、こうした国々の社会保護制度がますます国内の税収に依存している状況に対応しようとしています。数々のユニークな研究によって、国連大学は貧困を撲滅する方法として主流となる包括的アプローチを確立しています。

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研究者からのメッセージ

 


国連大学 世界開発経済研究所(UNU-WIDER)
リサーチフェロー

ピア・ラッテンフーバー

rattenhuber@wider.unu.edu

「税金と社会保障政策が人々の生活にどう影響しているのかを理解することは、持続可能な開発目標の達成において極めて重要です。開発途上国のパートナーと共に、貧困と不平等をなくすためにどのような政策がより効果的に機能するのか、シミュレーションモデルを考案しています」

 

国連大学 マーストリヒト技術革新・経済社会研究所(UNU-MERIT)
シニアリサーチャー

フランツィスカ・ガスマン

gassmann@merit.unu.edu

「貧困は世界中で大きな問題となっていますが、多くの国は貧困層の社会的保護に十分な支援やリソースを割いていません。私は研究を通じて、貧困層の社会的保護への投資は、社会・経済の両面で理にかなっており、プラスの利益をもたらすのだと明らかにしていきます」

 

注目の研究プロジェクト

 


国連大学
マーストリヒト技術革新・経済社会研究所(UNU-MERIT)

コンゴ人難民が
ルワンダにもたらす経済的影響

コンゴ人難民は、危険な状態である母国から隣国のルワンダに、20年以上避難している状態です。このプロジェクトでは、コンゴ人難民の生活について、また難民を長期にわたって受け入れているルワンダ国民の経済状況に対する影響について調査しています。調査を通じ、避難民を受け入れている国や、受け入れ国の国民へのマイナスの影響を軽減すべく、提言を行うことを目的としています。

 

国連大学
世界開発経済研究所(UNU-WIDER)

SOUTHMOD — 開発のための
租税政策と給付政策の
シミュレーション

税金と家計所得および不均衡性の関係について理解することは、貧困対策と経済成長促進の鍵となります。SOUTHMODプロジェクトでは、開発途上国の政策立案者が、租税政策または給付政策の変更に際し、国民の生活への影響を検証できるよう、シミュレーションモデルを構築しています。

 

国連大学
水産技術研修プログラム(UNU-FTP)

アフリカの沿岸諸国における
生計と食料安全保障に関する
イニシアチブ

小規模漁業は、アフリカの多くの人々の生計と食料安全保障において極めて重要です。脆弱なコミュニティにも、小規模漁業から得られる経済的価値、栄養価、食料の安全を高めていける大きな可能性が秘められています。このイニシアチブでは、アフリカの低所得国における研究・能力開発の包括的なポートフォリオを構築して、この可能性の実現に向けて取り組んでいきます。

 

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