ドイツ・ボンにある国連大学環境・人間の安全保障研究所(UNU-EHS)の上級研究員であるダヴィデ・コッティ氏とエドワード・スパークス氏との対話イベント「世界干ばつアトラス:システミックな干ばつリスクの理解と管理」と題したオンラインイベントを開催します。本イベントは「BIG IDEAS:SDGsに関する対話シリーズ」のイベントとして、オンライン形式で開催するものです。
日時:2025年6月24日(火)18:00–19:00(日本時間)
形式:Zoomウェビナー
言語:英語
参加費:無料
登録締切:2025年6月23日(月)
干ばつのリスクは、複雑な社会水文学的・生態系システムに根ざしており、世界中の社会や生態系に深刻な脅威をもたらしています。こうしたリスクを管理し、その影響を軽減するためには、莫大な努力が求められます。特に、共有の水資源に影響を及ぼすことで、地域社会や生態系に連鎖的な影響を引き起こし、水不足が直接発生していない地域にまで被害が広がることもあります。こうした複雑なリスク構造を正しく理解し、適切に対応することは、現在だけでなく将来にわたって人々と自然を守るために欠かせません。
今回の対話では、白波瀬佐和子国連大学上級副学長がダヴィデ・コッティ氏とエドワード・スパークス氏を迎え、国連大学の研究が示す革新的アプローチが、干ばつリスクの効果的な管理と適応策の特定にどのように貢献できるかについて掘り下げます。対話の中では、国連砂漠化対処条約(UNCCD)および欧州委員会によって発行された『世界干ばつアトラス(原題:The World Drought Atlas)』に掲載された地図、モデル、インフォグラフィック、人々のストーリーなどのビジュアルを通じて、コッティ氏とスパークス氏が干ばつリスクの複雑性と、それに対するシステミックな管理・適応アプローチ、そして世界各地の事例やベスト・プラクティスについて紹介します。また、水供給、農業、生態系、水力発電、内陸輸送という5つの主要システムに焦点を当て、どのように干ばつリスクが現れ、システム内外で相互に作用し、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を脅かすかを示す新たな概念モデルも提案します。
参加は無料ですが、事前登録が必要です(6月23日(月)締め切り)。参加のご登録は、左上の登録ボタンからお願いいたします。
また、ご参加の皆さまには、以下のイベント関連規約にご留意いただくようお願いいたします:
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写真:国連大学 ダヴィデ・コッティ氏(左)とエドワード・スパークス氏(右)
ダヴィデ・コッティ氏
UNU-EHSの「脆弱性評価・リスク管理・適応計画」部門の上級研究員。水文学的リスクおよびシステミックリスクの複雑性を捉える手法の開発に取り組んでおり、特に干ばつリスクに焦点を当てています。
エドワード・スパークス氏
同じくUNU-EHSの上級研究員で、気候変動リスク、水文学的極端現象、気候レジリエントな開発に関する評価と管理を専門としています。現在は、複雑なリスク管理における適応パスウェイの有用性に関する博士研究を進めています。
コッティ氏、スパークス氏の詳細な経歴に関しては、英語版のイベント情報ページをご覧ください。