水:気候変動対策と未来の社会のための実現要因

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イベント
  • DATE / TIME:
    2025年5月16日    14:00 - 16:00
    場所:
    東京

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    Photo: Provided by Prof. Taikan Oki

     

    2025年5月16日、国連大学は、ストックホルム国際水研究所(SIWI)および在日スウェーデン大使館とともに、「水:気候変動対策と未来の社会のための実現要因」と題したシンポジウムを共催いたします。ぜひご参加ください。

    ・日時:2025年5月16日(金)14:00 – 16:00
    ・形式:対面のみ
    ・会場:国連大学本部 3Fウ・タント国際会議場
    ・言語:日本語と英語(同時通訳あり)
    ・参加費:無料
    ・締切:2024年5月15日(木)15:00

    温室効果ガスの排出削減を通じて気候変動の緩和を目指す取り組みは、水の安全保障に予期せぬ影響を及ぼす可能性があり、食料や水の価格上昇、さらには資源の利用可能性の変化を招くおそれがあります。同様に、レジリエンス(強靭性)の向上を目的とした大規模な適応策も、実施が不可欠である一方で、環境に想定外の影響を与えるリスクを伴います。これまでの研究では、適応策よりも緩和策が優先される傾向が強く、水資源における複雑で相互に関連するダイナミクスが十分に考慮されてこなかったのが現状です。

    加えて、世界的なモデルの多くは、効果的な政策立案に不可欠な地域別・国別の詳細な事情を十分に反映していないのが実情です。真に包括的なアプローチを実現するためには、気候変動の緩和、適応、そして持続可能な水資源管理の三者を統合的に捉えることが不可欠です。求められるのは、単に排出削減に寄与するだけでなく、公平性と強靭性を備え、かつ地域ごとの水資源事情にも配慮した戦略です。

    国連大学、ストックホルム国際水研究所(SIWI)、そして在日スウェーデン大使館は気候変動対策における水管理の重要性をテーマにしたセミナーを共催します。本セミナーは、2024年のストックホルム国際水賞を受賞した、東京大学の沖大幹教授を迎えて開催します。沖教授は水文学の世界的権威であり、国連大学元上級副学長でもあります。

    本シンポジウムには、スウェーデン王国カール16世グスタフ国王陛下のご臨席を賜り、学術界および官民セクターの専門家が一堂に会します。変化する地球環境に対応するための研究とイノベーションにおいて、スウェーデンと日本がより緊密な協力関係を構築するという共通の関心を再確認する貴重な機会となります。こうした共通の関心と価値観は、2024年12月に両国首相が合意した戦略的パートナーシップの主要な協力分野と軌を一にし、2025年大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」にも通じるものです。

    本講演は英語と日本語で行われ、英日同時通訳をご利用いただけます。

    ご参加の皆さまには、以下のイベント関連規約にご留意いただくようお願いいたします:

    参加登録

    入場は無料ですが、こちらから事前登録が必要です(5月14日(水) 15:00 締め切り)。

    13時45分ごろから大変混雑する事が予想されます。ご来場いただく場合は、お時間に余裕を持ってお越しください。
    ※ご入場の際には、招待状またはLumaからの承認メールに加えて、写真付きの身分証明書(運転免許証、パスポートなど)をご提示いただく必要があります。セキュリティ上の理由により、両方の書類が揃っていない場合は会場にご入場いただけません。

    UNU@50

    本イベントは国連大学50周年事業の一環として開催されます。詳しくはこちらをご覧ください:https://unu.edu/unuat50

    プログラム

    14:00 開会挨拶

    • チリツィ・マルワラ 国連大学学長・国連事務次長
    • トマス・リバマーク スウェーデン水ハウス所長

    14:05 日本とスウェーデンの戦略的パートナーシップについて

    •  ヴィクトリア・リー  駐日スウェーデン王国大使

    14:10 基調講演

    • 沖 大幹 教授
      「水文学、気候変動、持続可能性のネクサス(The Nexus among Hydrology, Climate Change and Sustainability)」

    14:25 ビデオ上映

    • 「マリン・ファルケンマルクが伝える水の知恵 (“Water Wisdom from Malin Falkenmark”)」

    14:30 国連決議「世界湖沼の日」の発表

     

    14:35 基調講演

    • マリン・ルンドベリ・インゲマルソン博士
      「気候変動緩和における水の重要な役割(Water’s Significant Role in Climate Mitigation)」

    14:45 基調講演

    • 福士 謙介 教授
      「人的・財政的資源の観点から見る水と気候(Water and Climate in a Human and Financial Resources Perspective)」

    14:55 日・スウェーデンによる(水およびセクター横断的な)気候ソリューションについて

     

    15:10 パネルディスカッション

    • モデレーター:トマス・リバマーク スウェーデン水ハウス 所長
    • パネリスト:
      • マリン・ルンドベリ・インゲマルソン博士(スウェーデン水ハウス「レジリエントなランドスケープのための水」プログラム・マネージャー/チームリーダー)

      • 沖 大幹 教授(2024年ストックホルム国際水賞受賞者/東京大学教授)

      • カーヴェ・マダーニ 教授(国連大学 水・環境・保健研究所 所長)

      • スウェーデン民間セクター関係者(調整中)

      • 日本民間セクター関係者(調整中)

    15:50 閉会挨拶

    • トマス・リバマーク スウェーデン水ハウス 所長
    • ヴィクトリア・リー 閣下 駐日スウェーデン王国大使