ノーベル経済学賞受賞者で、アダムズ大学教授兼ハーバード大学経済学・数学のエリック・スターク・マスキン教授の公開講演、「グローバリゼーションはなぜ不平等削減に失敗したのか」をInternational Peace Foundation(IPF)との共催で開催いたします。ぜひご参加ください。
・日時:2024年1月18日(木)14:00-15:30
・形式:対面のみ
・会場:国連大学ウ・タント国際会議場
・言語:英語(日本語同時通訳あり)
・参加費:無料
・締切:2024年1月17日(水)
エリック・スターク・マスキン教授は、特定の経済的・社会的目標を達成する制度(またはメカニズム)を構築することが可能かどうかを判断するメカニズム・デザイン理論の基礎を築いた功績により、2007年にノーベル経済科学賞を受賞しました。マスキン教授の貢献は、経済学、公共政策、さらには政治学やコンピュータ科学といった多様な分野にまで多大な影響を与えています。
本特別講演の中でマスキン教授は、グローバリゼーションが多くの新興国において(「持てる者」はグローバリゼーションから利益を得たが、「持たざる者」は損失を被るなどの)所得格差の拡大を招いた経緯と理由を検討します。また教授は、グローバリゼーションが社会で最も恵まれない人々に対して機能するためには、彼らへの教育や職業訓練が重要だとも主張します。こうした訓練は、新型コロナウイルスのパンデミック後の世界では特に重要になるでしょう。
本特別講演は、日本とASEAN地域の友好協力50周年を記念した「日本・ASEANBRIDGESシリーズ」の一環として行われます。また本講演では、講演者に直接質問することができる質疑応答の時間を設けています。
本講演は英語で行われますが、日本語への同時通訳をご利用いただけます。
入場は無料ですが、こちらから事前登録が必要です(1月17日(水)締め切り)。
対面参加の場合、警備の都合上、14:15以降の入場はお断りしております。ご来場いただく場合は、お時間に余裕を持ってお越しください。
また、ご入場の際には、本人確認ができる身分証明証の提示をお願いしておりますので、予めご準備をお願いいたます。
エリック・スターク・マスキン教授は、2007年にノーベル経済科学賞を受賞した米国の経済学者です。ゲーム理論の特殊な形態である「メカニズム・デザイン理論」は、市場においてすべての当事者の利益を最大化しようとするものであり、取引メカニズムが資源配分の最良の方法であるかどうかを検証するものです。マスキン教授はまた、プリンストン高等研究所で社会科学教授、同大学経済学部客員講師(教授)、International Peace Foundation諮問委員会メンバーも務めています。
詳細な経歴に関しては、英語版のイベント情報ページをご覧ください。