ドイツ・ボン大学学長であるミヒャエル・ホッホ氏との対談、「地政学的に変動する世界における国際的な学術協力」を開催いたします。ぜひご参加ください。
・日時:2024年10月9日(水)18:30-19:30
・形式:対面のみ
・会場:国連大学本部 2F レセプションホール
・言語:英語
・参加費:無料
・締切:2024年10月8日(火)15:00
科学における不断の努力は、人類が直面する課題への対処において重要な役割を果たし続けています。複数の危機と深まる二極化を前に、協力と協働がますます必要となっていることは明白です。知識の生産と共有の領域において、私たちはすべての人々の幸福と尊厳のためにこれまで以上に力を合わせて取り組むことが求められています。大学や研究機関は、知識の生産と次世代の教育の中心地として、この目標を達成する上で重要な役割を担っています。
今回の対談では、ホッホ氏が国連大学のマイケル・バルドック首席補佐官とともに、分断化が進む世界における学術協力のあり方について議論します。研究の安全性と科学のインテグリティ(健全性や公正性)が危機に瀕している状況において、学術協力の基盤と条件はどのように確立されるべきでしょうか。人工知能が科学そのものを変容させつつあるデジタル化された世界において、国家間の知識交換はどのように変化してきているのでしょうか。そして、科学と学術研究は、どのようにして現代のニーズに適応し、知識生産における不平等を減らし、より良い世界に貢献できるでしょうか。
国連大学対談シリーズは、参加者との積極的な交流を目的としています。ご参加の皆さまは、対談中、また対談後のレセプションにて、講演者に直接質問することができます。レセプションでは、飲みものと軽食を用意しておりますので、意見交換や新たな人脈づくりの機会としてお役立てください。
本イベントは英語のみで行われ、日本語への通訳はございませんのでご了承ください。
また、ご参加の皆さまには、以下のイベント関連規約にご留意いただくようお願いいたします:
入場は無料ですが、こちらから事前登録が必要です(10月8日(火)15:00締め切り)。
また、ご入場の際には、本人確認ができる身分証明証の提示をお願いしておりますので、予めご準備をお願いいたます。
ミヒャエル・ホッホ教授(Prof. Dr. Dr. h.c.)は、2015年5月からボン大学の第143代学長として第2期目の任期を務めています。2024年1月には、2025年から2029年までの第3期目の任期に全会一致で選出されました。2023年9月からは、研究伝統のある主要15大学からなる「German U15」の会長を務め、2023年6月からは「ドイツ学術財団(Studienstiftung)」の会長も務めています。
彼が学長を務める中、ボン大学は2018年に「エクセレンス戦略」の一環として6つのエクセレンスクラスターを獲得し、2019年には「エクセレンス大学」に認定されました。また、ボン大学はドイツの国連都市に位置しており、国連大学やその欧州副学長事務所(UNU-VIE)と緊密な協力関係を維持しています。特に、ボン大学の地理学研究所と国連大学の環境・人間の安全保障研究所(UNU-EHS)が共同で提供する「環境リスクと人間の安全保障に関する地理学修士プログラム」はその一例です。
ホッホ教授は、「2019年の大学リーダー・オブ・ザ・イヤー」(CHEおよびDie Zeit)や、2020年、2021年、2023年の「年間最優秀学長」(DHVドイツ大学教授協会)など、数々の賞を受賞しています。2024年4月には、日本政府がホッホ学長に対して「旭日中綬章」を授与する意向を正式に発表しました。この栄誉は、彼の日本とドイツの学術交流と相互理解に対する貢献を称えたものです。
ホッホ教授の詳細な経歴に関しては、 英語版のイベント情報ページをご覧ください。