国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)と農林水産省は「開発途上国における若手農業研究者の能力構築に関する国際ワークショップ」を共催します。ワークショップでは、UNU-IASが農林水産省の拠出を受けて6年間実施してきた「食料・環境問題解決のための途上国農業研究能力構築事業」(OJCB)を取り上げ、若手農業研究者の能力開発におけるオン・ザ・ジョブ・トレーニング(OJT)の有効性などについて議論します。
OJCBは、食料・環境問題に関する幅広い分野を対象に、①開発途上国の先進的なホスト研究者が企画し実施するOJT、②OJT後に研修生が取り組むアクションプランの作成、③研修生によるアクションプランの実行についてのホスト研究者による現地でのフォローアップ-を三本柱とした研修手法を採用しています。2011年8月に開始し、17年7月に終了しますが、6年間で約200名の若手農業研究者を研修してきました。また、昨年8月にケニアで開催されたTICAD VIにおいて、OJCBのサイドイベントを実施し高い評価が得られたところです。
本ワークショップでは、ケニア、ベナン、フィリピンから、OJCB経験の豊かな3名の研究者が、各国の食料・環境問題とその解決に貢献する若手農業研究者に対するOJTの事例を紹介します。また、日本の国際農業研究の専門家とともに、開発途上国の若手農業研究者の能力開発におけるOJTの有効性などについて議論します。
このイベントは、英語と日本語の同時通訳で行われます。
プログラムの詳細のほか、参加申し込みなどについては、こちらをご覧ください。
国連大学 エリザベス・ローズ国際会議場
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