国連大学では、2015年2月20日に、社会生態学的生産ランドスケープにおける食料生産・消費、社会的ネットワークと生態系サービスの持続的利用に関する国際シンポジウムを開催いたします。
「里山・里海」は、学術的には社会生態学的生産ランドスケープといわれ、比較的小さい空間の中に、農地・ため池・二次林などさまざまな環境と人の営みがモザイク状に存在することで、多様な生態系サービスをうみだしています。これは、人間の生活の豊かさに貢献する景観を意味します。このような地域では、その土地で生産される農作物・林産物・海産物が、市場を介さずに、ご近所や近隣の集落の知り合い、親戚等と日常的に分かち合いながら消費されていること(自家消費)が知られています。本シンポジウムでは、このような社会的ネットワークを介した、生態系サービスの分かち合いの促進が、自然と調和した持続可能な社会の実現にどのように貢献するかについて、国際的な研究事例を取り上げます。
本シンポジウムは、国連大学サスティナビリティ高等研究所と土木学会環境システム委員会の共催、また環境省の協力のもと開催されます。なお、当日の発表は英語のみで行われ、日本語への通訳はございませんのでご了承ください。
お名前、ご所属、ご連絡先を、下記のいずれかの方法にて担当者までご連絡ください。
担当: 国連大学 神山
e-mail: kamiyama@unu.edu
郵便:〒150-8925 東京都渋谷区神宮前 5-53-70 国連大学 神山宛
電話:03-5467-1212 または FAX:03-3406-7347
14:00–16:00 発表(登壇者)
地域的な食料生産と消費における社会経済的アプローチの必要性
社会生態学的関わりにおける多面的機能をもつ農業の役割
社会生態学的生産ランドスケープにおける自家生産および社会ネットワークによる市場を介さない食料の供給サービス
生態系サービスの持続的な利用に向けた農業・環境スキーム
能登半島におけるローカル・ガバナンスと市民参加-市場データに基づく実験的探求-
16:00–16:30 休憩
16:30–17:30 パネルディスカッション
本シンポジウムは、平成25年度環境省環境研究総合推進費の採択課題1-1303「生態系サービスのシナジーとトレードオフ評価とローカルガバナンスの構築」(研究代表:齊藤修・国連大学)の研究の一環として行われます。
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