「移行期にある南アフリカ」と題したこの国際シンポジウムは、国連大学サステイナビリティと平和研究所、東京大学サステイナビリティ学教育プログラムおよび駐日南アフリカ共和国大使館の共催で、国連大学本部(渋谷区)において行われます。
1994年4月に実施された初めての民主的選挙の結果により、南アフリカは長年の白人による少数支配と人種差別制度に終止符を打ち、ネルソン・マンデラを同国初の黒人大統領とする多人種政権を誕生させました。アパルトヘイトから全ての人に平等・正義・公平をもたらす多民族社会への移行の挑戦を全世界が多大の関心と希望を持って見守る中、南アフリカの新政権は平和、和解、復興と開発のメッセージを発信し、国際社会に熱狂的に迎えられました。
それから18年が経過した今日、南アフリカは中国、インド、ブラジルと並んで「新興経済」と称されるようになりました。アフリカ域内においても、アフリカ連合(AU)や南部アフリカ開発共同体(SADC)で地域・大陸の経済的・政治的課題と取り組む際に南アフリカの主導的役割に異議を唱える国はありません。
それでは南アフリカの国内は現在どのようになっているのでしょうか。国を挙げての移行の課題はどうなっているのでしょうか。 この国際シンポジウムでは、南アフリカの現状について、特に過去からの移行の課題とその進展の度合いに的を絞って明らかにすることを目指します。
シンポジウムでは、まずはじめに南アフリカを代表する大学のひとつであるケープタウン大学のデボラ・ポーゼル教授(同大学・アフリカ人文科学研究所・所長)とマックス・プライス博士(同大学・学長)による基調講演をいただきます。その後、質疑・討論セッションを設け、3名の招待討論者によるコメントに続き、会場参加者も交えて基調講演者との討議を行う予定です。
日英の同時通訳もございます。
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当日参加できない方のために、ウェブキャストでも閲覧可能(後日閲覧も可)。
国連大学本部 エリザベス・ローズ国際会議場
東京都渋谷区神宮前5-53-70