2015年7月4日(土)、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS) いしかわ・かなざわオペレーティングユニット(OUIK)と七尾市里山里海協議会は、石川県七尾市で「海の森は魚たちのゆりかご~七尾の里海からみた海草・海藻の世界~」をテーマとした第1回「能登の里海」シリーズ講座を開催します。
海草や海藻で形成される海の森には、たくさんの魚と生き物がすんでいます。実は、海の魚と生き物たちの多くは、遠い沖の海や深海ではなく、私達の身近な沿岸の海、つまり里海で繁殖、産卵、子育てをします。そして海の森で大きく生長した稚魚たちはやがて海へと旅立つのです。
能登の里海には、アマモ、ホンダワラ、絶滅危惧種のホソエガサ等、実に200種類以上もの多種多様な海草と海藻が育ち、色鮮やかで幻想的な海の世界を生み出すと同時に豊かな海の環境を育んでいます。日本海の里海が古くから豊かな水産物に恵まれているのも、この海の森がたくさんの魚と生き物のゆりかごになっているからではないでしょうか。
本講座では、全国と能登の里海の海草・海藻に詳しい県内外の専門家と七尾の漁業関係者等を講師としてお招きし、それぞれの経験から海草・海藻と生き物との関わり等をお話しいただき、地域の生業づくりに里海が果たしている役割や、それらの生業を通じて保全されている里海の魅力を発信したいと考えています。
(受付:12: 30~)
13:00–13:15 「七尾の里海」の映像紹介
能登島ダイビングリゾート提供
13:15–13:20 開会挨拶
永井三岐子 (UNU-IAS OUIK事務局長)
13:20–14:00 講義①「アマモ場の多面的機能」
柳哲雄 (九州大学名誉教授)
14:00–14:30 講義②「能登の海藻」
池森貴彦 (石川県水産総合センター普及指導課長)
14:30–14:45 休憩
14:45–15:25 パネルディスカッション
モデレーター:イヴォーン・ユー (UNU-IAS OUIK研究員)
パネリスト:
15:25–15:30 閉会の言葉
七尾市里山里海協議会
参加無料、一般公開。参加ご希望の方は、お名前とご連絡先(E-mailアドレスまたは電話番号)を記載のうえ、「7月4日公開セミナー参加希望」と明記し、FAXまたはE-mailにてお申し込みください。
UNU-IAS OUIK
Email: unu-iasouik@unu.edu
Fax: 076-224-2271
国連大学サステイナビリティ高等研究所 いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット(UNU-IAS OUIK)、七尾市里山里海協議会
世界農業遺産活用実行委員会
七尾市
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本講座は、国連大学サステイナビリティ高等研究所 いしかわ・かなざわオペレーティングユニット(UNU-IAS OUIK)が実施している「能登の里海ムーブメント」の啓発活動の一環としても位置付けています。「能登の里海ムーブメント」とは、里海の概念や、「能登の里海」の魅力と里海に関わる生業について、県内外の方々に、より深く理解していただけるよう情報を発信していくとともに、能登地域を日本海の里海の研究と保全活動の拠点として定着させていくための取り組みであり、この取り組みを通して、「能登の里海」の国内外における認知度を高め、里海における生業の振興に繋げたいと考えています。「能登の里海」シリーズ講座は年間4回で能登地域にて開催する予定です。
七尾サンライフプラザ 視聴覚室
(石川県七尾市本府中町ヲ部38番地)