国連大学公開講座:生物多様性と生態系サービスの評価

イベント
場所
  • DATE / TIME:
    2012年4月11日    15:00 - 17:00
    場所:
    東京

    里山・里海を再考する

    国連大学出版部より新たに出版された「里山・里海の生態系と人間の福利:日本の社会生態学的生産ランドスケープ(Satoyama-Satoumi Ecosystems and Human Well-Being: Socio-Ecological Production Landscapes of Japan)」の刊行を記念し、日本の里山・里海評価(Japan Satoyama Satoumi Assessment: JSSA)の成果を発表するとともに、生物多様性および生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES)についても話題を提供します。

    里山は、人間の居住空間であると同時に、二次林、農地、ため池、草地といった様々な生態系を含む、異なるタイプの生態系のモザイクであり、管理を通じて人間の福利に資する様々な生態系サービスを提供してきました。日本の地方や都市周辺部で一般的に見られる里山は、ライフスタイルそのものであり、生態系と人間の共生的な相互作用を古くから表してきました。この里山の概念は、沿岸・海洋生態系で構成される里海にも広げられてきました。しかし、現在地方から都市への人口移動の増大や、土地利用の転換、耕作放棄などの様々な要因により、里山・里海は、急速な劣化と消失に直面しています。

    本公開講座では、土地管理の観点から里山・里海の取り組みを紹介するとともに、日本の里山・里海評価(JSSA)がどのように機能し、国および国際レベルの政策立案にいかに有益な情報提供を行ったか、その成果を発表します。また、生物多様性と生態系サービスに関する動向を科学的に評価し、科学と政策のつながりを強化する役割が期待されているIPBESの取り組みについても紹介します。

    本公開講座への参加は無料です。出席をご希望の方は、4月10日までに登録フォームよりお申し込みください。

  • 国連大学本部 エリザベス・ローズ国際会議場