国連大学ライブラリーは、国際的な社会問題を取り上げた「ライブラリートーク」を開催しています。今回は、初めての試みとして、写真の展示に合わせたトークセッションを開催します。
普段私たちが新聞やテレビで目にすることのないシリアの人々の日常生活は、歴史の中で受け継がれてきた文化や価値に満ち溢れています。このイベントでは、シリアの人々の食文化、日常、考古学、そして難民生活に光を当てながら、こうした遺産について考えます。
写真展示では、劣悪な環境下にあっても家族や友人たちと食卓を囲むひとときがどんなものなのか、「難民」という記号の裏に隠されたシリアの方、一人一人の素顔を伝えます。
トークセッションでは、シリアの食卓、シリア人の日常、歴史遺産としての考古学、難民生活について、4名のゲストスピーカーが語り、参加者の皆様からの疑問に答えます。現在のシリアの日常とその遺産を感じて頂けるまたとない機会になるはずです。
田邑恵子
開発援助と復興支援の仕事に15年ほど従事。 日本のNPO事務局、JICA、国連開発計画、セーブ・ザ・チルドレンなどに勤務し、一番最近は、紛争に巻き込まれてしまったシリアの子ども達に社会心理的ケア、生活支援などを届ける事業のマネージャー務める。 どの国においても、子ども達が将来の夢を諦めなくてもいい環境作りに貢献したい使命感を持ち続ける。現在はフリーランスとして、一般的な「難民」という言葉を超え、一人一人の物語、素顔を伝える活動を日本および海外で実行中。国際協力の仕事を始める前は、日本において非行に走ってしまった子ども達を支援する活動に従事。
山崎やよい
シリア女性との共同事業「イブラ・ワ・ハイト」発起人。1989年より2011年まで、シリア在住。アレッポ博物館客員研究員、日本シリア共同アインダーラ遺跡修復プロジェクト現地マネージャーを経て、JICAシリア博物館改革プロジェクト・シニアボランティア、JICA ヨルダン博物館プロジェクト専門家、アレッポ大学文学部考古学科講師、JICAシリア遺跡保存関係プロジェクト・シニアボランティアなどの活動を行う。
タレーク・カトウラミーズ
1984年ダマスカス生まれ。2006年にダマスカス大学人文学部日本語日本文化学科卒業。JICAシリア事務所での就職を経て、文部科学省の奨学金を受け、2008年に東京外国語大学の研究生として来日。現在は慶應義塾大学政策・メデイア研究科博士課程にて在学中。博士論文のテーマは「リスクと合理性判断:日本における原発周辺住民の行動」。
本多麻純
AAR Japan [難民を助ける会]支援事業部主任。2011年9月よりAAR Japan東京事務局にて、ハイチでの地震復興支援事業やスーダンでの地雷回避教育事業などを担当。その後、2014年から2015年までの1年間トルコにてシリア人難民支援に従事。帰国後もシリア事業を担当。
本イベントへの入場は無料ですが、事前登録が必要です(2016年3月25日まで)。参加ご希望の方は、左上のご登録ボタンからお願いします。
Eメール(library@unu.edu)、電話(03-5467-1360)、またはファックス(03-5467-1360)によるご登録も承ります。
写真展示は2016年3月14日(月)から28日(月)まで国連大学ライブラリーで開催されます。
国連大学1Fホール
〒150-8925
東京都渋谷区神宮前5-53-70