本イベントは英語のみで行われ、日本語への通訳はございませんのでご了承ください。
2014年9月18日(木)、国連大学ライブラリーは、オスロ平和研究所とともに、Gregory M. Reichberg氏と Henrik Syse氏の共編による新刊書『Religion, war and ethics: a sourcebook of textual traditions』(ケンブリッジ大学出版局、2014年)の出版記念講演会を開催いたします。
本書は世界の主要な宗教における戦争の倫理について探求したもので、戦争や武力紛争に起因した
規範的な問題に、宗教がどのように取り組んできたかを探っています。武力行使は、根源的な人間の価値を遵守するという条件の下、例えば祖国への攻撃に対する防御のためや、法の秩序の存続ため、そして正当防衛といった 観点では、正当と認められても良いのではないかという考えを論点にして
います。もし「正戦」が「絶対的非暴力」と「暴力の肯定」の妥協点として免罪符的に使用される
ならば、武力を用いることの是非は多くの書物や教典を読み解き、討議に値する研究分野であると
いえます。本書で取り上げられているのはヒンドゥー教文化、古代イスラエル、仏教、シーク教、
キリスト教、イスラム教、そして日本や中国、韓国の諸宗教で、各章は専門家による考察で展開しています。
講演は、本書の執筆者である Gregory M. Reichberg氏 (オスロ平和研究所)、Kaushik Roy氏 (ジャダプール大学)および Yuri Stoyanov氏 (ロンドン大学東洋アフリカ研究学院) により行なわれます。コメンテーターには Vesselin Popovski氏 (国連大学) 、大林一広氏 (一橋大学)、Yvonne Chiu氏 (香港大学)をお迎えします。
ライブラリー・トークは一般公開イベントです。参加ご希望の方は、2014年9月16日 (火)までに
以下のいずれかの方法でお申し込みください。
Eメール:library@unu.edu
電話:03-5467-1359
FAX:03-5467-1360