ツァンギライ首相はこの講演で、アフリカ大陸における民主化プロセスについて語る予定です。首相は、政治情勢を健全化させた政治指導者としての観点と経験から、混乱と不安定な時代において、政治的、社会的安定につながる選択や決断について詳しく話します。
この講演会は、ジンバブエ共和国大使館の後援により国連大学が開催するものです。
日英の同時通訳あり。
ツァンギライ首相は1952年3月10日、ハラレの南、グツ地区に生まれました。れんが職人の息子で、9人兄弟の長男です。家族を支えるために早くに学校を辞めた後、ジンバブエ鉱山で働き始めました。その後まもなく労働組合のメンバーとして活発に活動を開始し、大きく貢献した後、 1988年に国の労働組合の統括組織であるジンバブエ労働組合会議(ZCTU)の事務局長に選出されました。1999年、ZCTUは全国労働者会議を開催し、その後の会議で、民主変革運動(MDC)が誕生しました。
モーガン・ツァンギライ氏はMDCの党首となり、2002年と2008年の大統領選にMDCの候補者として出馬しました。2008年の選挙は激戦となりましたが、MDC は決選投票の撤退を表明しました。その結果緊張した政治状況に、南部アフリカ開発共同体(SADC)と南アフリカ共和国のターボ・ムベキ大統領(当時)が仲介に乗り出し、3つの主要政党からなる「包括的政府」の発足につながる政治的合意を進めることに成功しました。2008年9月、 政治合意として知られる与野党連立に合意する文書が署名され、ジンバブエの現在の連立政権の形成につながりました。
国連大学本部(渋谷区)